Waseda Weekly早稲田ウィークリー

大学フル活用

インフルエンザの予防接種は効き目があるのか?

【今週の相談】

友人に予防接種は受けないという信念の人がいるのですが、

インフルエンザの予防接種は本当に効き目があるのでしょうか?

また、予防接種を受けるとすると、いつ予防接種を受けるのが効き目が

あるのですか?(創造理工学部 2年 女性)

morinosodansitsu_watanabe保健センター 西早稲田分室 保健師 坂東 純子(ばんどう・あつこ)

厚生労働省によりますと、インフルエンザウイルスは口や鼻から体の中に入り、細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。

数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状が起こります。この状態を「発症」といいます。ワクチンには、この発症を抑える効果が一定の程度認められています。

発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症などの重い合併症が現れる方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。

つまり、インフルエンザワクチンを接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、ある程度の「発症」を阻止する効果があり、たとえかかっても「重症化」するのを阻止する効果があるということです。

日本ではインフルエンザは例年12月~3月頃に流行し、1月~2月に流行のピークを迎えます。ワクチン接種による効果が出現するまでにおよそ2週間かかります。12月中旬までにワクチン接種するとよいでしょう。

ワクチン以外の感染予防としては、手洗いとマスクの着用があります。帰宅後や食事の前に行う、石けんと流水での手洗いは有効です。マスクは感染を防ぐとともに、他人へうつす可能性を減少できます。またインフルエンザの感染の有無にかかわらず、咳(せき)やくしゃみをする場合は口と鼻を覆う、「咳(せき)エチケット」を心掛けましょう。

ワクチン以外の感染予防

□ 帰宅後や食事の前には、石けんと流水での手洗いをしましょう
□ マスクを着用しましょう(感染を防ぐとともに、他人へうつす可能性を減少できます)
□ 「咳(せき)エチケット」を心掛けましょう

参考Webサイト:厚生労働省/感染症情報/インフルエンザ(総合ページ)

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/weekly/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる