【今週の相談】
周りの人がいくら自分を褒めたとしても全く自分に自信が持てません。
授業中など大勢の人の前で発言することができません。
(文化構想学部2年 女性)
保健センター 学生相談室 臨床心理士 渡辺 あゆみ(わたなべ・あゆみ)
今日は自信を持つためのヒントをご紹介します。自信は自らの起こした行動が実を結び、成功したときの充実感を味わうことの積み重ねによって自然に備わってくるものです。ですから、自信を持ちたいと思うのであれば、「自信がないから○○できない」という考え方から「自信がないから○○してみよう」という考え方へシフトすることが変化への第一歩となります。
そして、行動を起こす際には、目標となる自分の姿を想像し、そこに至るまでのプロセスをスモールステップに分けましょう。長期的目標を達成するために、前段階として短期的目標を一つ一つクリアしていくと良いでしょう。例えば、「大勢の人の前で発言できるようになる」という目標については、小集団から実践を始めて次に中規模集団へと段階を踏むことです。また、内容面でも単語レベルの発言から、徐々に長いものへと難易度を上げて行き、初めは原稿を見ながら話す、できるようになったら何も見ないで話すなど、徐々になりたい自分に近づいて行く設定にしましょう。
そもそも自信のないことに挑戦するのは非常にエネルギーが要ることです。初めは内心おっかなびっくりで、他人に不格好だと思われても仕方がありません。自信を深めるためには、失敗を恐れず行動し続ける忍耐力も必要となってきます。あえて挑戦せず今の自分のままでこれからも過ごすことを選ぶのか、自信に満ちた自分になるために今から動き出すのか、それはあなた次第です。
自信を持つためのヒント
□ 「自信がないから○○してみよう」という考え方を持つ
□ 長期的目標を達成するために、短期的目標を一つ一つクリアする
□ 失敗を恐れず行動し続ける忍耐力を持つ