打ち立て・切り立て麺と自由な味変が魅力
「弐昇」
【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター
商学部 2年 照井 雄一朗(てるい・ゆういちろう)
早稲田キャンパスからほど近い「モンスターズキッチン」や「都電テーブル」など、さまざまな飲食店が軒を連ねる大隈通り商店街に、2025年6月、小さな麺屋がオープンしました。店の名前は「弐昇(にしょう)」。うどんとラーメンの中間のような食感から「うーらー」と呼ばれるようになった麺と、豊富な味変が特徴のお店です。
店主の奥山さんは、有限会社ダブルアップ・サウンドデザインという音響関連会社を経営しています。人工知能が急速に発展する現代で、「生成AIに飲み込まれない新規事業をやってみたい」という思いから、飲食業に挑戦しました。店名の由来は、会社名の「ダブルアップ」を「ダブル=弐」「アップ=昇」と漢字に置き換えたもの。こぢんまりとした店内には、どこか温かく落ち着いた空気が流れています。店主との距離も近く、学生街らしい親しみやすさを感じます。
写真左:店主の奥山さん。店に入ると笑顔で迎えてくれる
写真右:店内の様子。座席は全てカウンターで8席
今回は、人気メニューの「なす天肉汁つけ」と、本日の限定メニュー「サラダ混ぜそば」をいただきました。まずは、「なす天肉汁つけ」。カウンターの目の前で揚げてくれるなすの天ぷらは、そのままかぶりつくとやけど必至。つゆにつけて食べるのがお勧めです!

「なす天肉汁つけ」1,000 円
麺は店内で打ち立て・切り立て・ゆで立てにこだわって作られており、つややかな見た目が印象的です。実際にすすってみると、思っていたよりツルツルで柔らかい! かむたびにほんのり小麦の甘い風味が広がり、みずみずしくもちっとした弾力も楽しめます。つけ汁には、ブランド豚の岩中豚(いわちゅうぶた)とネギが入っていて、豚の脂には甘みがあり、濃厚ながら重すぎません。麺をくぐらせるたびに、だしのうま味と肉のコクがしっかり絡み、一口の満足感がとても高いです。

自慢の麺を見せてくれる奥山さん
さらに面白いのが、“味変”の豊富さ。卓上には、自家製ラー油、黒七味、青唐辛子、天かすが並びます。まずは何も加えずに味わい、途中から麺の上に少しずつ調味料を加えていくのがお勧めです。特に印象的だったのが青唐辛子で、少量加えるだけで爽やかな辛みが立ち上がり、肉汁の甘みとの対比が際立ちます。
お勧めは、黒七味を多めとラー油少々で、適度な辛さとつゆにコクが生まれます。しかし、それを上回るのは、途中で言えば追加できる背脂です。かけると味が180 度変わり、ジャンキーで一気にパンチのある味わいに。違う料理を食べているような感覚になります。調味料の組み合わせによってさまざまな味に出合えるので、何回でも通いたくなります。友達に‟常連ヅラ”してお勧めを教えるのも、楽しみ方の一つかもしれません。天丼のタレやマヨネーズを合わせる人もいるそうで、奥山さんは「自分で味をクリエーティブしてほしい」と笑顔を見せてくれました。
写真左:卓上に並ぶ調味料。何種類もの味を楽しめ、マヨネーズや天丼のタレも言えば出してくれるという
写真右:友達を連れてきたら「温玉無料カード」をもらえるそう
続いていただいたのは、本日の限定メニュー「サラダ混ぜそば」。トマトとしめじのバター炒めやブロッコリースプラウト、自家製ごまドレッシングが添えられた彩り豊かな一皿です。バターの香りをまとったしめじのうま味に、トマトの酸味が絶妙にマッチ。夏にぴったりのさっぱり食べられるメニューです。肉汁つけとはまた違った軽やかさがあり、限定メニューならではの遊び心を感じます。こうした限定メニューを楽しみに通う常連客も多いそうです。

本日の限定メニュー「サラダ混ぜそば」1,200円
客層は早大生が中心ですが、社会人も少なくありません。まだ開店から1年ほどですが、就活の相談をされたり卒業式に挨拶に来てくれたりするほど仲良くなった学生もいると言います。 打ち立ての麺を味わいながら、自分好みの一杯を作っていく。「弐昇」には、「食べる楽しさ」 そのものが詰まっていました。自分だけの一杯を探しに、ぜひ足を運んでみてください。
店舗情報
【店名】弐昇
【住所】東京都新宿区西早稲田 1-8-19
【営業時間】10:00~14:00
【定休日】日曜日
※ 支払いは現金かQRコード決済
※ 記事中の価格は全て税込み
店主から早大生へ一言

「学生さんはリアクションが素直だから、話すのが楽しいんですよ。ぜひ話しに来店してください!」






