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~ミャンマーから早稲田へ~日本に来たから本当の自分に出会えました

学内で居場所を見つけたことで、自分の本当の情熱を発見

国際教養学部 3年 ペティ ピュ シン

岡山でフルーツ狩りをした時の一枚

私は高校3年間、ミャンマーで最も重要な大学入学試験に合格するため、ひたすら勉強しました。そして合格。ミャンマーの医科大学に入学することができました。

努力は報われましたが、問題はそこでの勉強を楽しめなかったことです。本当に医者になりたいと思えず、医学の勉強に情熱を持てないことに気付きました。私はエキサイティングでスリリングな何かを切望していたことから、日本への旅が始まったのです。

実は留学は私の夢の一つでしたが、高校時代はいつの間にか忘れていました。留学を決めた時、日本以外の国は考えられませんでした。日本は豊かでユニークな文化があるから。そして、子どもの頃からアニメを見るのが大好きだったことも理由の一つです。高校卒業後には、日本へ行くため日本語の勉強も始めました。

私が来日したのはコロナ・パンデミック後の2022年で、日本の大学に入学するため、まず京都の日本語学校に入学しました。本当の自分を見つけたいという興奮と希望を胸に、日本での生活が始まりました。そして、進学先を早稲田の国際教養学部(SILS)に決めたのは、ユニークなカリキュラムや、ウエルカムな環境、そして私のような留学生への手厚いサポートがあったからです。

写真左:京都の日本語学校で(筆者は前列右から3人目)
写真右:2023年4月、晴れて早稲田大学に入学!

早稲田に入学して1年目の時、事態は一転。それまでの自分の世界がいかに狭かったかを思い知らされました。文化もカリキュラムも、故郷で慣れ親しんだものとは全てが違います。たくさんの人、まったく新しい環境、そして周りの同級生のエネルギーに圧倒されました。

その頃の私は、授業を取りすぎて忙しかったり、自分に合わないサークルに入ろうとしたりしていたので、最初の学期はとても混乱していました。しかし、日本での留学を諦めたくなかったので、夏休みにいったん実家に帰り、家族と過ごしながらリフレッシュすることにしました。

その後日本へ戻ってからは、全てがうまく回り始めました。早稲田大学ICC(異文化交流センター)に居場所を見つけ、現在は学生スタッフとして働きながら、学生間の異文化交流の場を作る手伝いをしています。

初めてICCのイベントに参加したのは1年生の時。ウエルカム・カフェに行き、学生スタッフがアクティビティーをリードする姿がとてもかっこよくて、憧れました。また、ICCのアウトリーチ・プログラムにも参加し、日本の中学生に自国の文化を教える機会を得たとても楽しい経験となりました。ICCの学生スタッフはさまざまな背景を持つ学生をつなぐ重要な役割を担っており、私もその一員になりたいと思いました。そこで私は自分の本当の情熱を発見したのです。

写真左:2024年1月には、寮の友人とディズニーランドへ行きました(右奥が筆者)
写真右:2024年11月、ICCのイベントでミャンマーの文化を紹介しました

また、国際教養学部の授業は文化や国際関係に焦点を当てているものが多く、それが現在の学生活動に非常に役立ち、私の将来のキャリアを支えてくれると思います。私はこうして、ようやく日本での学生生活の楽しみ方を学びました。たくさんの友達ができ、良いことも悪いことも含めて新しいことを経験しています。

今は3年生になり、交換留学生寮のレジデント・アシスタント(RA)の活動も行っています。さらに、就職活動も始めなければなりません。これから人生の新しい章を進むことになりますが、この旅が私をどこへ連れて行ってくれるのか、楽しみにしています。

写真左:2022年京都の天橋立への旅行で。とてもきれいな景色でした
写真右:2024年8月、日本のお祭りで浴衣を着ました

~日本に来て驚いたこと~

私にとって、日本の食文化は間違いなく衝撃です。なぜなら最初、日本食は私にとって味気なさすぎると感じたからです。ミャンマーの料理は脂っこくて味が濃く、特に私は辛いものが好きです。東南アジア出身の人間にとって、日本食はヘルシーすぎます。最初は食事を楽しむことができなかったので、体重はかなり減り、日本の食べ物に慣れるのには苦労しました。

正直なところ、納豆はとてもネバネバしていて初めは好きではありませんでした。私の国にも似たような大豆料理があったので味はそれほど悪くないと感じたのですが、生卵を加えることで、納豆はおいしいと思うようになりました。今では朝食に、納豆ご飯に生卵をかけて食べるのが楽しみになったので、多少は「日本人らしさ」が出てきたと思います。好きな日本食はカツ丼で、最近はもつ鍋も食べるようになりました。

アニメが大好きで、いろいろなイベントへ行って楽しんでいます。写真右の漫画『僕のヒーローアカデミア』の主人公、緑谷出久(みどりや・いずく)は夢に向かって努力する心優しい少年で、成長していく姿が好きです

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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