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アンチエイジングとオートファジーの関連は? 食品から健康を考える

専門ゼミⅠ、Ⅱ(食品生命科学)【人間科学部設置科目】

食と健康、アンチエイジングに関心。自分の発見が健康増進や疾病予防などの社会貢献につながれば

人間科学部 3年 塩田 皐希(しおた・さき)

原太一先生(人間科学学術院教授)の「専門ゼミⅠ、Ⅱ(食品生命科学)」では、疾病予防や健康寿命の延伸、QOL(Quality of Life、生活の質)向上の実現を目指し、食品に注目した健康増進や未病制御(※1)について研究しています。過去の論文を読んで学ぶだけではなく、関心のあるテーマに沿って実際に自分が手を動かして研究を行うことができる点が非常に魅力的です。

(※1)未病(病気の発症まで至らないが健康状態から離れつつある状態)の予防や治療方法。

私は、食と健康の関係やアンチエイジングに興味があり、このゼミに入りました。現在は原先生にいくつか研究を紹介していただき、食とオートファジー(※2)の関係について研究しています。オートファジーは、2016年に生物学者の大隅良典先生がノーベル生理学・医学賞を受賞した研究で、その活性が無くなると神経変性疾患や生活習慣病、がんなどのさまざまな疾患が発症すること、逆にオートファジーの活性を高めると健康寿命が延伸することが報告されています。最近しばしばこのワードを耳にするようになったものの、まだ謎が多い研究領域で、食品成分によってオートファジーの活性を高めることで疾患予防や健康増進、アンチエイジングなどが期待されることから、ゼミの中でも力を入れている研究の一つです。特に、食品因子がオートファジーにどのように影響するかという研究は、始まったばかりの研究で、新たな発見ができるかもしれないという点に、研究の面白みややりがいを感じ、ワクワクしています。自分の発見が健康増進や疾病予防などの社会貢献につながればとてもうれしいことであり、食品生命科学という分野でその研究に携われることに喜びを感じています。

(※2)細胞が持っている細胞内成分をリサイクルする仕組みの一つ。細胞内の不良品・老廃物を分解することによって、細胞を健康な上に保つ生命機能の維持において重要なシステムとして働いています。

オートファジーに関する本をたくさん読んでいます

実験中の様子

疑問や不思議に思ったことを大切にするという原先生の考えの下、過去の論文から疑問点をピックアップし、それに関して詳しく追求していくという方法で研究を進めています。老化に伴ってオートファジー活性が低下することや、実験動物を用いた研究からオートファジーの活性を高めると健康に良い効果をもたらすことが明らかになってきたので、今後はオートファジー活性を高める食品成分を見つけ、その作用メカニズムを分子レベルで解明する研究をしていきたいと思います。

実験ができるのは周りのサポートがあってこそ。人とのつながりを感じるゼミ

人間科学部 3年 片岡 かおる(かたおか・かおる)

私は3年生になる前からゼミに入るための準備を進めていました。熱心に研究活動をしたいという想いと、もともとは文系であったため、一から生命科学を学ぶことに対する不安があったからです。ゼミの先輩たちは自身の卒論も忙しい中、生物の知識も化学の知識も乏しい私に実験の仕方や原理を教えてくれました。その先輩たちとは、今でも就職活動の相談をしたり雑談をしたりと交流が続いています。どんなときも温かく接してくれ、これからもつながりを持っていきたいと思える人たちに出会えたことは、とても幸せなことだと思っています。

このように原先生のゼミは、アットホームで誰でも受け入れる雰囲気を持っています。教員2名、研究員1名、院生4名、学部生12名、通信ゼミ生9名の計28名で構成されていますが、原先生をはじめ、助教の矢野さん、院生の皆さんは実験だけでなく、分からないことがあったら親身に相談に乗ってくださいます。院生の留学生の方も、言語の壁を越えて非常にフレンドリーに話してくださり、実験の合間には雑談に興じるなど終始和やかな雰囲気です。

実験の準備の様子

実験そのものは1人で取り組むことが多いですが、周りのサポートがあるからこそ、研究活動が成り立ちます。ゼミで得られる人と人とのつながりは、実験や研究活動を通して得られる知識や能力に劣らず、自分にとって素晴らしい財産になると思います。これからもゼミの仲間や先輩たちと共に研究活動に励んでいきたいです。

原太一先生(写真中央)や先輩たちと(左から4人目が筆者)※撮影時のみマスクを外しています

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