保健センター所沢分室 保健師 深見(ふかみ)
繰り返すニキビに悩まれている方は多いのではないでしょうか。
正式には「尋常性痤瘡(ざそう)」と呼ばれるニキビは、毛穴の表面が詰まり、そこに皮脂が溜まって、アクネ菌により炎症が起きることで発生し、悪化すると膿が溜まり痛みを伴います。皮脂分泌には性ホルモンが影響しており、性ホルモンの分泌が活発になる思春期にニキビが発生しやすいのはこのためです。ニキビの発生には、毛穴の詰まりや過剰な皮脂分泌の他に、食生活、睡眠、精神的ストレスや化粧品、髪の毛などによる外的刺激とも関連があります。これらを踏まえて、まずは日常生活でできることを心掛けましょう!
①余分な皮脂や汚れは落とす
・朝晩1日2回の洗顔を行い、洗顔料はきちんと流しましょう。
・化粧品や日焼け止めは必ず落としましょう。
②バランスのとれた食生活
・肌の生成に必要なタンパク質やビタミンを含む食材、便秘を改善する食物繊維を積極的に取り入れましょう(腸内環境と肌は密接に関係しています)。
・偏食気味の方や外食しがちな方は、この機会に食生活を見直してみてはいかがでしょう。
保健センターでは管理栄養士による栄養相談を無料で実施しています。
■早稲田キャンパス:25号館1階の保健管理室にて、毎週水曜10:00~13:00(要予約)
■所沢キャンパス:所沢分室にて、毎週月曜10:00~16:00(要予約)
※2020年5月31日まではキャンパス立ち入り禁止により中止しています。6月1日以降の対応につきましては、保健センターWebサイトにてご確認ください。
③十分な睡眠
・睡眠・休息を十分にとり、規則正しく生活しましょう。
④ストレスを溜めない
・ストレスはホルモンバランスを乱し、ニキビの発生、悪化につながります。
⑤できてしまったニキビに刺激を与えない
・ニキビを触る、潰すなどの行為や、毛先が当たる髪型は避けましょう。
それでもなかなか改善しない場合、症状が重い場合(皮膚の下で袋状に膿が溜まる、皮膚が硬くなるなど)、皮膚科を受診し治療することも必要です。
最後に、ほとんどの方のニキビは年齢を重ねて落ち着きます。ニキビが数個できることは生理的現象であり、もし発生しても悪化させないよう日常生活の注意点を踏まえつつ、付き合っていくことも大切です。