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男子バレー全日本インカレ3連覇 卒業後さらなる高み目指す1・2番コンビ

「高いレベルでプレーできるのは幸せなこと」

バレーボール部男子部
前主将 スポーツ科学部 4年 堀江 友裕(ほりえ・ともひろ)
前副将 スポーツ科学部 4年 武藤 鉄也(むとう・てつや)

全日本インカレ準決勝の中央大学戦にて。武藤選手(左)と堀江選手

2019年11月25日から12月1日に行われた、「第72回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(以下、全日本インカレ)」で、早稲田大学バレーボール部が見事に優勝し、大会3連覇を達成しました。ここ数年バレー部の活躍は目覚ましく、今年度は春と秋のリーグ戦(「関東大学男子1部バレーボールリーグ戦」)でどちらも全勝優勝、5月の「第68回黒鷲旗全日本男女選抜大会」では、V1リーグの豊田合成トレフェルサ(現・ウルフドッグス名古屋)などに勝利し、大学勢として9年ぶりのベスト8を果たすなど、好成績を収めました。そのチームをけん引したのが、主将(背番号1)を務めた堀江友裕選手(スポーツ科学部4年)と副将(背番号2)を務めた武藤鉄也選手(同4年)の2人です。大学生活最後の大会となった全日本インカレや学生生活、卒業後のことなど話を聞きました。

――全日本インカレ3連覇を達成したときの気持ちを教えてください。

全日本インカレ準々決勝の福山平成大学戦での堀江選手

堀江 友裕(以下、堀江)

うれしい気持ちももちろんありましたが、3連覇というプレッシャーの中で過ごしていたので、ほっとした気持ちが大きかったです。この大会はトーナメント戦なので負けたら終わり。一戦一戦が勝負です。自分たちの力をきちんと出せば勝てるという気持ちはありましたが、何が起こるか分からないのが全日本インカレという舞台。恐怖感や緊張感がありました。

武藤 鉄也(以下、武藤)

自分が2回戦でけがをしたり、宮浦健人(スポーツ科学部3年)が3回戦で膝を痛めたりと、アクシデントがありながらも優勝でき、やはりほっとしました。3連覇をモチベーションの一つとして練習してきましたし、先輩たちがつないできた連覇を自分たちで途切れさせたくないという思いもあったのでよかったです。

――優勝した要因についてはどう考えますか?

堀江

これまでの練習の積み重ねが結果に結び付いたと思います。あとはリザーブメンバーの力ですね。鉄也に代わって出場した上條レイモンド(スポーツ科学部2年)などの活躍が、主力メンバーが欠けた不安を払拭(ふっしょく)してくれました。彼らのおかげでけがをした選手も安心して休めたと思います。

武藤

自分が無理して出場するよりも、レイモンドが出る方がチームにとってプラスだと思えるほどの活躍でした。僕は準決勝でスタメンに復帰しましたが、そこまで勝ち進んでくれて感謝しています。実は、秋季リーグ(「秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦」)後の合宿でリザーブメンバーへ厳しく指導をしたんです。そのことが直接の理由かは分かりませんが、練習への姿勢に変化が見えたので、それが全日本インカレでの活躍につながったのかなと感じています。

全日本インカレ準決勝の中央大学戦。けがから復帰した武藤選手(右)

――後輩へ指導することもあったとのことですが、この1年、主将、副将として過ごしてきていかがでしたか?

堀江

チームとして学年を超えたつながりは大事なので、後輩とは意識的に交流しました。主将は高校でも経験していたものの責任の重さはその比ではなく、試合では自分のプレーになかなか集中できませんでしたね(苦笑)。僕はどちらかというと声を出したりして雰囲気を盛り上げるタイプで、冷静にチームの状況を把握してくれたのが鉄也でした。

武藤

友裕の声だしでチームが救われた場面はたくさんありました。主将を支えるためにどう立ち回ればいいか4年生で話し合い、僕は冷静なプレーや指示だしという役割に徹しました。

全日本インカレ決勝でも堀江選手は声とプレーでチームを盛り上げ、強豪筑波大学に勝利した

――4年間を振り返ってみていかがですか? 堀江さんは3年生のときにアジア競技大会に日本代表として選出されました。

堀江

日本代表には早稲田で培ったものが認められて呼んでいただいたと思っていますが、精鋭が集う舞台で生き残る難しさを痛感しました。また、代表は短期間でチームを作り上げなくてはいけないですし、極端な話、勝利至上主義です。一方、大学でのバレーは4年間という時間の中で、プレーだけでなく人間関係の構築や細かい部分まで突き詰めていくところに違いを感じました。

武藤

早稲田に入るまで日本一の経験がなかったので、勝ち続けることへのプレッシャーの大きさをこのチームで知りました。そんな中で負けてしまったこともありましたが、そこで得たものも大きく、だからこそ成長できたと感じています。充実したあっという間の4年間でした。

1年次の全日本インカレ。堀江選手(左)はリベロとしてスタメン出場

堀江

僕も勝ち続けるチームに身に置くことが精神的にここまでしんどいとは思わなかったです。でもこれは早稲田に入ったからこそ言えることで、この経験ができたのは貴重でした。早稲田では1年からレギュラーで出場でき、得たものや学んだこと、経験したことはたくさんありますが、卒業後に気付くこともあるのかなと思っています。

――4年生は引退し、3年生を中心とした新体制になりますね。

堀江

僕らの代は、鉄也がブロックやクイックスパイクが中心のミドルブロッカー、自分はリベロと、守備要素の強いポジションが多かったので、攻撃面では後輩のメンバーに助けてもらいました。だから攻撃面に関しては僕らの代よりもプレーで引っ張ることができると思うので、そこを生かして頑張ってほしいです。

武藤

今の3年生が入ってから全日本インカレの優勝が始まりましたし、プレーの質も貢献度も相当高いので、そういう部分での心配はありません。練習への姿勢などプレー以外の面が向上したら、さらに説得力が増して後輩たちも付いてくるでしょうし、負けないと思います。

全日本インカレ表彰式後に全員で記念撮影。(前列右から)堀江選手、武藤選手

――2人ともスポーツ科学部に在籍していますが、学生生活はいかがでしたか?

堀江

バレー部の監督でもある松井泰二先生(スポーツ科学学術院准教授)指導の下、無事に卒業論文を提出しました。2人とも教職課程も履修していたので、週6日の部活に授業に教職にと、時間的にも体力的にも大変ではありましたね。

武藤

友裕と同じで松井先生からは部活だけでなく学業面でも指導していただきました。大学でトレーニングや身体について学ぶ中でトレーニングの重要性を感じ、学んだことは実践するように心掛けていました。

学生生活を振り返る武藤選手(左)と堀江選手。所沢キャンパス101号館ラウンジにて

――卒業後の進路や将来の目標を教えてください。

堀江

V1リーグの堺ブレイザーズでプレーします。早稲田からは4年連続で選手が入るんですよ。僕自身が大阪の堺市出身なので、バレーを見るときは堺ブレイザーズが中心でしたし、アジア競技大会の代表で一緒になった堺ブレイザーズの選手たちから話を聞いていたこともあり、新たな環境でもプレーしやすいかなと感じています。Vリーグでプレーしたいという幼いころからの夢がかなうのはうれしいですし、他のチームにいる早稲田の先輩方との対戦も楽しみです。ただ、これからはバレーが本業になるので、これまで以上に必死に、生きるか死ぬかというくらいの思いで臨みます。

武藤

同じくV1リーグに所属する、FC東京への加入が決まりました。学んだことを現場で生かすという今のスタイルを継続しつつ、いずれはプロチームの指導者になることが目標です。だからバレーを続けながら大学院に進学し、コーチングについてもっと勉強したいと考えています。この4年間で培ったもの、これから学ぶことを生かして指導者になることで、バレーに恩返ししたいです。

堀江

僕の今後の目標は2024年のパリ五輪、2028年のロサンゼルス五輪に出場することです。目標を見失わず、経験を糧にアプローチできるよう頑張ります。

――最後にお互いへ一言ずつお願いします。

堀江

鉄也からは、けが予防のストレッチなどのセルフケアやトレーニングに取り組む姿勢をはじめ、多くを学びました。僕らがつい面倒くさがってしまうことをきちんと継続したり、コート上でいいパフォーマンスを発揮するための行動力は刺激になりました。その姿を忘れずに僕も取り組んでいきたいと思います。

武藤

同じ学部にスポーツ推薦で入学した同期で、友裕は1年、僕は2年から試合に出てきました。お互いに調子を落としたりけがをしたこともありましたが、切磋琢磨(せっさたくま)して全日本インカレ3連覇に貢献できたかなと思います。特にこの1年は主将としてチームを導いてくれて感謝しています。高いレベルでバレーができるのは幸せなことなので、将来はオリンピックに出てほしいですね。自分もハイレベルな場で通用する選手になるためにも学び続けて、これからも尊敬し合える関係でありたいです。

秋季リーグの順天堂大学戦にて。武藤選手(左)と堀江選手

試合写真提供:早稲田スポーツ新聞会

第751回

【プロフィール】

堀江 友裕:大阪府出身。開智高等学校(和歌山)卒業。ポジションはリベロ。身長183cm、最高到達点325cm。全日本インカレでは最優秀選手賞、リベロ賞などを受賞。日本代表歴は2018年アジア競技大会、2019年U23アジア選手権など。卒業論文のテーマは「リベロの動作分析」。

武藤 鉄也:東京都出身。東亜学園高等学校卒業。ポジションはミドルブロッカー(センター)。身長189cm、最高到達点330cm。2019年度秋季リーグでは最優秀選手賞、スパイク賞を受賞。卒業論文のテーマは「ブロックの動作分析」。

早稲田大学バレーボール部Webサイト:https://wasedavolley.org/

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