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手続き簡単! 返済不要の100%給付型奨学金で充実のキャンパスライフを

早稲田大学が独自に設置している学内奨学金は、全て返済の必要がない【給付】型だと知っていますか? その数は約150種類ほどあり、入学後に申請できるものも多数あります。民間奨学金にも給付型のものがあり、その多くが学内奨学金との併用が可能です。奨学金申請に必要な「春の奨学金登録(学部)」は2024年2月からスタートします。今回は、家計への負担を減らすために申請を決めた国際教養学部の早大生を中心に、基幹理工学部生、大学院生や留学生に話を聞きました。また、奨学課の職員からは申請のポイントを聞いています。申請の流れや、奨学金受給後のキャンパスライフはどのようなものなのか、参考にしてみてください。

奨学金で開けた進路 勉強・サークルとやりたいことに迷うことなく挑戦しています

国際教養学部 2年 池内 優葉(いけうち・ゆうは)

現在留学中の米国・ノースイースタン大学にて

受給中の奨学金
学内奨学金 小野梓記念奨学金 対象は全学部の1~4年生と、大学院生。修学上経済的に困難な学生を援助することを目的としている。年額40万円。
学内奨学金 楠本英隆奨学金 対象は全学部の1~4年生。学業成績、家計状況および人物の総合的な評価により選考。年額40万円。
――奨学金を申請したきっかけや理由を教えてください。

ちょうど高校3年の受験のときに、父親がけがで仕事を辞めざるを得ない状況になってしまったんです。元々、早稲田大学への進学を希望していたのですが、地方出身ということもあり私立大学に進学することで、家族に経済的負担を掛けてしまうと悩んだ時期がありました。でもいろいろ調べてみると、早稲田大学は返済不要の給付型の学内奨学金がすごく充実していて「受給できたら国立よりも安く抑えることも可能なのでは」と気付いたんです。そこから「奨学金を得て、負担を掛けることなく進学するから」と両親を説得して、早稲田を受験しました。

――申請手続きは大変でしたか?

特に難しく感じることはありませんでした。強いて一つ挙げるとすれば、親の所得証明書や源泉徴収票などを、遠くに住んでいる両親から送ってもらう必要があった点。こういった書類をそろえるのには時間が必要ですし、自分の都合だけで進めることができません。余裕を持って準備しておくことは大切だと思いました。その他の自分で進める手続きは、奨学課が発行している『奨学金情報Challenge』という冊子に詳しく掲載されているので、しっかり読み込んで作業を進めていけば難しくはありませんでした。

――どんなプロセスを経て採用が決定したのでしょうか。申請からの流れを教えてください。

毎年2月の「春の奨学金登録(学部)」に申請して、いずれかの奨学金に採用されれば、Wasedaメールでお知らせが来る。それに従って必要書類を提出、というのが大まかな流れでした。

「小野梓記念奨学金」の場合は、2月の登録を済ませたらMyWasedaで大学からのお知らせを確認し、給付を待つだけでした。書類を送信したり、面接をしたりともっと大変なプロセスがあるのかと思っていましたが、とてもシンプルな流れでした。

「楠本英隆奨学金」は、国際教養学部の事務所から「あなたは楠本奨学金の採用対象ですよ」という連絡をいただいて、必要書類を提出しました。書類の内容は「今後、どういうことを頑張りたいのか? 今までどんなことに打ち込んできたか?」など、学生生活で力を入れていることについて記入するものでした。学内奨学金二つ合わせて、年間80万円の全額返済不要の奨学金を給付していただいています。

――受給してみての感想や、他の学生へ向けてメッセージをお願いします。

学費で両親に負担を掛けずに済んだのはもちろん安心しましたが、それ以外でも、恵まれた学生生活を送れていることにすごく感謝しています。入学後、以前から挑戦したかったジャズダンスサークルに入ったり、食と環境について考える学生団体に所属したりと、課外活動に積極的に参加できています。もし奨学金の給付がなかったら、アルバイトに明け暮れて、授業やサークル活動も思うように専念できなかったかもしれません。

そして現在は、日本学生支援機構の「海外留学支援制度」の奨学金を受給し、ボストンのノースイースタン大学へ留学をしています。挑戦したいことに躊躇(ちゅうちょ)なく突き進み、その中でさまざまな経験を培い、多様な人間関係を築くことができたのは奨学金をいただけたからこそ。世界を広げるチャンスにつながる奨学金、ぜひチャレンジしてみてください!

写真左:ジャズダンスサークル「Oasis」(公認サークル)の新歓公演
写真右:食と環境について考える学生団体「SoleiL」の活動の一環で、小学校で食育活動を実施

奨学金登録について(学部生)

早稲田大学では、奨学金希望者は全員、定められた期間内に「奨学金登録」(=Web申請と必要書類の提出)をする必要があります。奨学金登録学生の中から、各団体の奨学金の趣旨・出願資格に最も適した学生が選考・推薦されます。ただし、家計支持者の死亡・失職・災害による被害などといった家計急変の事由が発生した場合は、その都度登録が認められることがありますので、奨学課に相談してください。

2024年度版『奨学金情報 Challenge』は各学術院事務所で配布中の他、奨学課Webサイトからダウンロード可能

 

2024年度奨学金登録についてはこちら

 

早稲田大学の多種多様な奨学金! 奨学課職員のワンポイントアドバイスとともにご紹介

今回は、学部生に加えて大学院生・留学生の奨学金のケースを紹介するとともに、学生部奨学課職員の太田さんからのコメントも。ぜひ参考にしてみてください。

【学部生】返済不要の学内奨学金は手続きも簡単でした

基幹理工学部 4年 藤島 弘康(ふじしま・ひろやす)

受給中の奨学金
【学内】照田喜美枝大学院進学支援奨学金
【学外】公益財団法人 三菱UFJ信託奨学財団
【学外】日本学生支援機構給付型奨学金

入学後に『奨学金情報Challenge』を読んで、早稲田大学には給付型の学内奨学金が豊富にあることを知りました。両親の収入が奨学金で定められた基準額を満たしていたため、奨学金登録を行いました。1年目は両親の職業や収入に関する書類の用意に勝手が分からず苦労しましたが、それ以外の自分で進める作業は、特に難しいことはありませんでした。申請後も、採用から奨学金の振込みまで非常にスムーズだった印象です。奨学金のおかげで、興味のあった弁理士の資格取得のための予備校にも通うことができています。奨学金はスキルアップのための挑戦ができるので、ぜひお勧めしたいです。

学生部奨学課職員 太田 圭治(おおた・けいじ)

Webサイトでの奨学金申請の登録は、一部の民間団体奨学金等を除き、希望する奨学金を個別に選択する必要がなく、一括で申請できます。登録後は、大学が応募資格の有無や適性などを考慮し、それぞれの奨学金に推薦されます。早稲田ならではのこういった奨学金のシステムは、奨学金を受給している学生の方に高く評価されています。ぜひ活用してください。

【大学院生】奨学金は将来の目標達成への貴重なサポートです

大学院先進理工学研究科 修士課程 2年 ブイ ティ ホアン エン

受給中の奨学金
【学内】先進理工学研究科修士課程奨学金
【学内】木村正輝奨学金
【学内】私費外国人留学生授業料減免奨学金
【学外】三菱ガス化学記念財団

「先進理工学研究科修士課程奨学金」の申請は、予想以上に簡単なものでした。理工センター教学支援課からWasedaメールで案内をいただいて、学部の成績証明書および奨学金を申請した理由、専攻分野への取り組みなどを英文でWeb上で提出しました。申請後は、結果を待つだけ。非常にスムーズでストレスのないプロセスでした。将来、がん研究の科学者として活躍することを夢見ており、奨学金を活用して研究に必要なものを購入するなど、学業に集中できる環境を整えることができました。

奨学課 太田

大学院生の奨学金申請は、各研究科によって登録方法・期間が異なるため、必ず2024年2月上旬に各研究科事務所で配布予定の『奨学金情報Challenge大学院学生用』を確認してください。現在早稲田の学部に在籍し、2024年4月から早稲田の大学院に進学する学生は、学部生としてではなく大学院新入生として奨学金登録を行う必要があります。また、大学院学生の奨学金登録は春のみなので、ご注意ください。

【留学生】奨学金は学習へのモチベーションにもつながっています

政治経済学部 1年 タン イケン

受給中の奨学金
【学内】私費外国人留学生授業料減免奨学金
【学外】私費外国人留学生学習奨励費

学内奨学金の受給が決まったときは、私はもちろん親や友達もすごく喜んでいました。奨学金のおかげで経済的な心配が軽減され、授業により集中できるようになりました。自分の成績に対してさらに責任感を持つようになり、自発的に資料を探したり、授業の内容について深掘りすることが多くなりました。奨学金は今の学習へのモチベーションにもつながったと思います。留学生向けにも早稲田の多種多様な奨学金制度が整っていることを知ってもらい、積極的に活用して、留学生活をさらに有意義なものにしてほしいと思います。

奨学課 太田

留学生を対象とした奨学金は、ほぼ全て給付型になります。返済が不要なので、奨学金に採用されるとより安心して学業に取り組むことができるかと思います。その一方で、急に費用が必要となった際のサポートとしての学費ローンなど、返済が生じるものについては、保護者等が海外にいる留学生は申し込みできませんので、ご注意ください。

【次回フォーカス予告】1月15日(月)公開「スチューデント・ジョブ座談会特集」

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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