現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合)。第8週(5月18日~22日)では、早稲田大学応援歌『紺碧の空』誕生秘話と野球・早慶戦が描かれ、早稲田大学応援部も登場しました。また、『あさイチ』(NHK総合)で、近江友里恵アナウンサー(2012年政治経済学部卒)が『紺碧の空』に憧れて早稲田大学へ入学。応援部に入ったことを明かし、こちらも話題となりました。今、注目の早稲田大学応援部は、コロナ禍で延期となった東京六大学野球春季リーグ戦で『紺碧の空』を歌える日を待ち望んでいます。そこで今回は、宮川隼応援部代表委員主将に、野球・早慶戦や『紺碧の空』、そして朝ドラに対する思いを寄せてもらいました。
「応援席をまとめ、リードさせていただくことは光栄の至りです」
応援部代表委員 主将 人間科学部 4年 宮川 隼(みやがわ・はやと)
――春季リーグ戦が延期され、8月開催を目指すと発表されました。今の気持ちを聞かせてください。
8月という時期や、応援部として長らく活動を行っていないことによる部員の熱中症の危険など、「慣習通り」とはいかず動揺は隠し切れませんが、活動自粛中でも今できることを懸命に行う下級生の姿などを見ていると、弱音は吐いていられません。機会を与えていただけるのならば、全力で応援を行うのみです。
――コロナ禍で、今年の春季リーグ戦は無観客試合の可能性もあります。神宮球場を、早慶戦を、どのように沸かせたいと考えていますか?
例年と違いイレギュラーなことが多いと予想されますが、慣習にこだわり過ぎず、状況に合わせて臨機応変に対応したいと思います。そして、もし応援が可能であれば、野球の応援という枠組みを超え、「早稲田の活気を取り戻す魁(さきがけ)となる」、そのような思いで臨みたいです。
――応援部にとって、野球・早慶戦はどのような試合ですか?
全ての集大成と考えております。野球・早慶戦に向けた準備は多忙を極め、練習もかなり追い込まれるのですが、その疲れを吹き飛ばすほど、応援席や球場には独特の雰囲気があります。
もちろん他の競技の早慶戦や大会、慶應義塾大学以外との試合も一戦一戦、選手の思いが込められた大切な試合ではありますが、野球の早慶戦は長きにわたる歴史や、他の試合とは桁違いの観客数で、その応援席をまとめ、リードさせていただくことは光栄の至りです。
――NHK朝ドラ『エール』の反響はいかがでしたか? 宮川さんの感想は?
応援部が登場した週は、応援部Webサイトへのアクセスが集中し、閲覧できなくなるほど多大なる反響をいただきました。少しでも多くの方に早稲田大学応援部を知っていただくことができたのではないかと非常にうれしく思うとともに、そのような応援部で活動をさせていただくことに対して、責任感や使命感といったものをあらためて強く感じました。
しかし、本来ならば応援部がドラマに登場した週の翌週末に野球の早慶戦が開催される予定であったため(※)、通常通りに春季早慶戦が開催されなかったことへの歯がゆさはありました。
※当初、野球・早慶戦は5月30日(土)、31日(日)開催予定だった。
――応援部にとって、第一応援歌『紺碧の空』とは? どのような思いでエールを送っていますか?
『紺碧の空』は応援部にとって「魂の歌」といっても過言ではないです。私は現役部員ですが、これまで何千回歌ったのか分からないほどさまざまな場面で歌い、歌うことで魂に刻まれてきた特別な応援歌です。また、現役、OB・OG全ての早大関係者の心をつなげてくれる歌だと考えています。これだけ応援歌というものが認識されている大学で、応援をさせていただける喜びをかみしめながら活動をしております。
――今年は応援部主将として集大成の年。そして、早稲田大学応援部は、今、注目を集めています。どんな年にしたいですか?
今年は朝ドラでの注目、「東京六大学応援団連盟」の当番校、そして創部80周年という大変恵まれた年であります。そのような年に主将を務めさせていただくからこそ、一つ一つの活動全てに誠心誠意、心を込めて全力で、さらにはさまざまな方への感謝の気持ちを忘れずに、地に足をつけて取り組みたいと思います。応援というものは私一人では決して成り立つものではなく、部内の同期や下級生、他にも挙げ尽くせないほど、さまざまな方々の思いやご支援で成り立っています。これからも末長く周りの方を応援し、また応援される団体でいられるよう、最後の1年を大事に過ごしていきたいです。
早稲田大学応援部Webサイトhttp://www.w-ouen.com/
動画は2018年のものです。
■試合概要
【試合日程】
春季リーグ戦は8月に1試合総当たりのリーグ戦開催を模索
詳細は一般社団法人 東京六大学野球連盟のWebサイトをご確認ください。
【会場】明治神宮球場
~学生部よりお願い~
6月1日現在、東京六大学野球連盟より開催方法に関する詳細は発表されていません。
もし観戦が可能となり応援に行く際には、新型コロナウイルス感染症対策を十分に行ってください。
また、早大生としてのマナーと責任ある行動を心掛けてください。
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