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性的マイノリティ学生を支援「GSセンター」発足、出席簿の性別欄廃止…早大、取り組みを制度化

早稲田大学では、国籍、性別(男女だけではない多様な性)、障がいの有無などに関わらず、多様な価値観や生き方を受容するキャンパスづくりに取り組んでいます。その一環として2017年4月、国内大学としては初となる、性的マイノリティ学生とジェンダー・セクシュアリティについて関心のある学生のためのリソースセンター「早稲田大学GSセンター」がオープン。早稲田大学のダイバーシティに関する施策を紹介します。

国内大学初! 「GSセンター」とは

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10号館2階のレインボーカラー(矢印部分)がGSセンター

「GS」とは、「Gender and Sexuality」のこと。4月3日(月)にオープンしたばかりのこの施設は、「性的マイノリティ学生が安心して過ごせる場所を!」という学生の声(※)が実現したものです。

※「2015年度Waseda Vision 150 Student Competition」における総長賞(金賞)受賞案。「ぴーぷる」参照。

早稲田キャンパス10号館の2階に見えるレインボーカラー。それが「GSセンター」の看板代わり。左側の階段を上がっていくと、すぐに入り口が現われます。人通りが多い場所ではないので、入室にためらいがある人でも大丈夫。GSセンターの目的の一つはアライ(支援者)を増やすことにあり、当事者に限らず全ての学生に開かれた場所なので、ジェンダー・セクシュアリティについて知りたい学生ならどなたでも歓迎です。また、早大生当事者の保護者の方のご利用も可能です。

DSC_4120まだオープンしたばかりですが、カラフルな椅子や内装で明るく居心地の良い室内。ここでは、性的マイノリティの支援活動に携わってきた職員から、さまざまな情報提供を受けることができます。自由に使えるPCがあるほか、性的マイノリティに関する書籍やDVDも閲覧・視聴用に多数用意されています。

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左から、GSセンター職員の大賀一樹(たいが・かずき)さん、渡邉歩(わたなべ・あゆむ)さん

来室者には、GSセンター職員の大賀一樹さん、渡邉歩さんに加え学生スタッフが対応し、当事者、アライそれぞれに合った情報提供を行います。繊細な個人情報を扱っているため、GSセンター内ではいくつかの約束事(グランドルール)があります。例えば、必ずしも本名を言わなくてもOKというのもその一つ。学生スタッフはニックネームで呼び合っています。

今後は、GSセンターが中心となり、公認サークルや学生団体などとも連動して、性的マイノリティの理解を深めるイベントや映画上映会、カジュアルなランチ会などが行われる予定です。気になる人はレインボーフラッグを目印に、10号館213号室へ行ってみましょう。

GSセンター グランドルール

  1. 尊重し合おう…セクシュアリティだけでなく多様なバックグラウンドを持った人がいます。
  2. ここだけの話…GSセンターで話した内容を、「○○さんが言ってたよ」と他の誰かに漏らすのはやめましょう。プライバシー大切に!
  3. 話したくないことは話さなくていい…あくまで気軽に安心して過ごせるスペースなので、ゆったり気楽にいてもらって大丈夫です!
  4. シェアは慎重に…いじめや、言葉・身体・性暴力被害の経験などは、他の利用者の方が動揺することもあるので、話す前に皆さんの了解を取るようにしましょう。少しでも悩んでいる時は職員に相談しましょう。
  5. 見た目で判断しない…「女性っぽい見た目だから“○○ちゃん”と呼ぼう」とか、見た目で性別を決めつけて“彼”、“彼女”と呼ぶのはやめましょう。また、セクシュアリティやジェンダーの決めつけ(男っぽい、女っぽい、ゲイっぽいなど)もやめましょう。

GSセンター概要・関連イベント

【開室時間】10:00~17:00
【場所】早稲田キャンパス10号館213号室
【電話】03-3204-4607
【Mail】gscenter#@#list.waseda.jp(「#@#」を「@」に置き換えてください)

GSセンター開設記念 早稲田大学生協 ジェンダー&セクシュアリティ ブックフェア

各キャンパスの生協(生活協同組合)で、ジェンダー、セクシュアリティに関する書籍のコーナーを設けています。

【日時】春学期中随時
【場所】早稲田キャンパス17号館生協ブックセンター、戸山キャンパス31号館生協戸山店、西早稲田キャンパス57号館生協理工店、所沢キャンパス100号館生協所沢店

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「東京レインボープライド2017」パレード・フェスタ参加

GSセンターのメンバーが、「東京レインボープライド2017」に参加します。「東京レインボープライド」は、 性的指向や性自認のいかんにかかわらず、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、各個人が幸せを追求していくことができる社会の実現を目指すイベントです。GSセンターのメンバーは、「LGBT稲門会」(性的マイノリティとその理解者からなる早稲田大学卒業生団体)が出展する代々木公園内のブースに列席します。当日、会場には企業や団体などのたくさんのブースがあります。イベントのパンフレットをご欄の上、LGBT稲門会&早稲田大学GSセンターのブースに、ぜひとも足を運んでみてください。※イベントは終了しました

【日時】2017年5月6日(土)、7日(日)10時~17時
【場所】代々木公園イベント広場・野外ステージ

アウティングを避けるために 出席簿から性別欄を削除

DSC_4722性的マイノリティの中でもトランスジェンダーの学生は、自分らしくあろうとすると、制度や周囲の人間の想定するものとは異なる性別の容姿で生活する必要があるため、性別で分けられる場面においては大変な不便を被り、生活全般において深刻な悩みを抱えています。

早稲田大学でも「出席簿」の性別欄が原因となるアウティング(本人の了解を得ずに性的指向や性自認などを暴露する行動)により授業に出られなくなるケースが起きていることが確認されています。今後そのようなことが起こらないように、2017年4月より各授業科目の「出席簿」の「性別欄」が廃止されました。全教職員には啓発チラシが配布され、学生の性の扱いについて慎重に配慮することが周知されました。

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学生の性別の取り扱いと対応例(全教職員に周知された啓発チラシより一部抜粋)

性別問わず使えるトイレはどこ? 早稲田大学UD(ユニバーサルデザイン)マップ

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英文で「All Genders」の表記も

早稲田大学では、ユニバーサルデザインの考え方を基に誰もが安心して過ごせるキャンパスづくりを実現するため、バリアフリー情報や保育関連施設と併せて「だれでもトイレ」について掲載した「早稲田大学UD(ユニバーサルデザイン)マップ」を作成しました。「だれでもトイレ」とは、学内の多目的トイレを、性的マイノリティの当事者も抵抗なく使えるように改称したものです。
早稲田大学UD(ユニバーサルデザイン)マップ

【次回特集予告】5月8日(月)公開「ボランティア特集」

◆「性的指向」「性自認」など、言葉の意味が気になった方は、こちらの記事を併せてお読みください。

軽率な言葉で他者を傷つけないために 性の多様性をひもとく「クィア・スタディーズ」を知る

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