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事前準備が大切!奨学金受給の手引き

現在のような不安定な経済状況下では、家計の急変により退学を余儀なくされる学生も存在します。経済的に修学が困難な学生にも学ぶ機会を与えるのが、奨学金制度です。
全国の大学でもトップクラスの奨学金の充実度を誇る学内奨学金や学外奨学金などを紹介します。

早稲田大学の奨学金受給状況(2011年度)

・新入生の希望者の約74%が採用
・学部生の受給率は希望者の約33%
・奨学金受給者は延べ2万人以上、交付総額は約161億円

どんな奨学金があるの?

奨学金は、学内奨学金と学外奨学金の2種類に大別されます。奨学金ごとに受給金額、選考基準、給付型か貸与型かなど、特徴が異なります。自分に最適な奨学金を確認しましょう。
・学内奨学金
早稲田大学独自の学内奨学金は、学業成績を重視し選考している「大隈記念奨学金」、経済的に困窮している学生を援助することを目的とした「小野梓記念奨学金」など、100種類ほど。その全ては返済不要の“給付型”であり、給付人数実績、給付金額実績は、全国の大学でもトップクラスを誇っています。

学内奨学金

・学外奨学金
日本学生支援機構(JASSO)が提供する奨学金をはじめ、民間団体によるさまざまな奨学金を含めると250種類以上あり、学内奨学金と併用することも可能です。ただし、学内奨学金とは違い、返還を必要とする“貸与型”や、“有利子”のものもありますので、借りる際は卒業後の返還のことも考えて申し込みをしましょう。

学外奨学金

※第一奨学金(無利子)・第二奨学金(有利子)ともに、大学院生も対象としています。選考基準は、家計・人物・学業成績です。奨学金の貸与金額は、修士課程、博士後期課程、専門職学位課程などにより異なります。詳しくは大学院版『Challenge(奨学金情報)』、JASSOのWebサイト(http://www.jasso.go.jp/)をご確認ください。

必要な準備は?

奨学金はいつでもすぐに受給できるわけではありません。奨学金を受給するためには、準備をすることが大切。 必要な準備の流れを確認しましょう。冊子『Challenge(奨学金情報)』を入手しよう
STEP1  1月~ 冊子『Challenge(奨学金情報)』を入手しよう
奨学金を受給するためには「奨学金の登録手続き」を必ず行ってください。登録手続きのことやさまざまな奨学金について書かれているのが『Challenge(奨学金情報)』。奨学金を受給しようと思っている人は、読んでみてください。『Challenge(奨学金情報)』は、各学部・研究科事務所で配布しています。(学部版は配付中、大学院版は2月上旬に配布予定)。
STEP2  2月~3月 登録書類をそろえよう
奨学金の申し込みを決めた人は、『Challenge(奨学金情報)』の内容に従って、必要な書類を準備しましょう。申し込む奨学金によって、必要書類も異なりますので注意してください。
STEP3  2月~3月 春の登録”を行おう
奨学金を申し込むに当たって最も大切なのが春の「奨学金の登録手続き」。夏にも補助的に登録手続きを行いますが、大部分の奨学金はこの時期に行われる手続きにより決定します。春の登録は学内奨学金・学外奨学金問わず必要な手続きです。

奨学金受給モデルケース

自宅外通学のAさん (政治経済学部1年生)
・日本学生支援機構第一種奨学金
76万8,000円(6万4,000円/月)
・校友会給付一般奨学金
40万円
・アルバイト
48万円(4万/月)
——————————–

年額 164万8,000円
自宅外通学のBさん (先進理工学部3年生)
・日本学生支援機構第一種奨学金
76万8,000円(6万4,000円/月)
・日本学生支援機構第二種奨学金
60万(5万円/月)
・小野梓記念奨学金
40万円
・民間団体奨学金
36万円(3万円/月)
——————————-

年額 212万8,000円

奨学金の給付額を増額したい

学内奨学金については、給付額の増額はできませんが、日本学生支援機構(JASSO)が提供する奨学金は、上限額まで借りている方以外は、いつでも増額の受け付けが可能です。ただし、借り過ぎると返済に苦労するため、計画的に申し込んでください。

家計が急変したら?

家計が急変した場合は、下記のような制度があります。


学生の声

奨学金には、見えない力がある

文化構想学部2年 舩越  健太郎

文化構想学部2年 舩越 健太郎

「自分の今の頑張りで奨学金をいただけるのだろうか?」と、最初は奨学金をいただくことに少し抵抗があり、自信がありませんでした。しかし、幸い学内奨学金・学外奨学金の書類選考を通過し、面接の際に、これからの大学生活をどのように過ごしていきたいか、どんなことに興味があり何を勉強したいのかを、熱く話し、結果、二つの奨学金に採用していただくことができました。

これから奨学金の申し込みを考えている人は、大学生活でやりたいこと・目標にしていること、どの分野に興味があり、どのような勉強をしたいのかということを、伝えられるように整理しておくことが重要だと思います。また奨学金を申し込むことは、自分の本当にやりたいこと・目標などを見つめ直すいい機会にもなると思います。

奨学金をいただいてから、自分の世界・価値観が広がりました。僕が受給している学外奨学金では、年に1回交流会があり、他大生をはじめ、さまざまな分野で頑張っている方とお話しできる機会があります。例えばアナウンサーを目指している先輩のお話や海外ボランティアをした先輩のお話を聞いて、知らない世界を知ることができましたし、目標・夢に向かって努力する素晴らしさを改めて実感することができ、自分自身が成長できました。またいろいろな方とお話しできるので、コミュニケーションの取り方、他人との距離の取り方も学べると思います。

奨学金をいただくことを通じて、さらなる自分自身の成長に繋がると思います。家族の経済的負担を減らしたいというのももちろんですが、自分の“成長”のために奨学金を考えてみませんか?

問い合わせ:奨学課(学生会館1F)
TEL:03-3203-9701
E-mail:[email protected]
URL:http://www.waseda.jp/syogakukin/

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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