Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

マナーを守る早大生になろう!

大学生活では授業や就職活動など、社会人としてのマナーが求められます。自分ではマナー違反ではないと思っていても、その行為が周りの人の迷惑になっていることもあるのです。学生時代の経験は、社会人として必要な能力の習得につながります。皆さんに改めて自分の行動を振り返ってもらう意味でも、今回の特集では、いくつかのマナー違反の例を取り上げました。

忘れていませんか。授業中のマナー

「大教室だから何をしていても大丈夫」「出席を取らないから途中で入ってもいいや」…。そんな自己中心的な考えが、担当教員やゲストスピーカーの先生方に失礼にあたるのはもちろん、他の学生の履修の妨げにもなります。あなたの行為、社会人“予備軍”としてふさわしいですか?
事例1
遅刻・途中退出
授業中であることをまったく気にせず、教室に出入りする学生がいます。その様子を見た教員や招聘講師もあきれ顔。周囲の学生からも「集中しているときに迷惑」といった意見が寄せられています。
事例2
授業中の私語、携帯電話の使用

加工済_P02-02「後ろの席の学生がしゃべっていると、先生の声が聞こえなくて」。本人たちはひそひそ話のつもりでも、その声は周りに響いています。就職活動中で企業から電話がかかってきたとしても、教室内で話すのは言語道断。教員が私語を注意することで、授業が中断するのも他の学生にとっては大いに迷惑です。

事例3
授業中の飲食

ペットボトルなど飲み物を携帯する人が増えていますが、教室は、原則として飲食禁止です(熱中症予防のために適切な水分補給をすることを妨げるものではありません)。中には授業中にお弁当を食べる非常識な学生もいますが、食事をする場合は教室の外か食堂でしましょう。

 

自分の都合は正確に、自分で直接伝えましょう

欠席の連絡や学生生活に関する問い合わせを、自分の母親に代わりにしてもらったり、所属や氏名も書かずにメールを送ったりしていませんか?「主体的に動く」ということは、どの授業を選ぶか、行動を決めることもそうですが、きちんと自分のスケジュールを自分で管理し、欠席などの連絡も自己責任で行うということです。

事例1
「授業を欠席したんですけど…」

「〇〇先生の授業を欠席したので、どうしたらいいですか?」「来週は就職活動で欠席します」。事務所にそんな問い合わせをしてくる学生がいます。

担当教員とは、授業のたびに教室で顔を合わせているはずです。急病などでやむを得ない場合でなければ、事前に、また、翌週の講義で、自分の欠席について教員と直接話すことができるはず。そんな場合でも、ついついメールや電話で事務所に問い合わせてしまっていませんか。教員に重要な事柄を伝えるには、直接顔を合わせてコミュニケーションを図ることが大切です。

※忌引や特定の感染症(インフルエンザ等)で欠席した場合の手続きは学部や大学院の事務所で確認しましょう。

事例2
「就活で休んだけどなんとかなりませんか?」

加工済_P02-05「就職活動がうまくいかなくて、かなり休んだけど、なんとかなりませんか」。学期末、最終授業やその後に、自分の不勉強を棚に上げて教員や事務所にイラストのような嘆願をする学生がいます。

スケジュール管理は学生か社会人かを問わず、どのような行動においても大切です。「できませんでした」「スケジュールが合わなくて」という言い訳は通用しません。

授業の出席の扱いも、シラバスの「成績評価」やガイダンスで事前に示されています。就職活動や病気など、やむを得ず休むこともあるでしょう。しかし、まずは自己管理でやりくりすること、必要な連絡は事前に行うことが重要です。
※成績に関する取扱いは学部や大学院で定められたルールを確認しましょう。

 

私たち迷惑してるんです!

授業中のマナー違反については早稲田ウィークリー読者モニターからも実際の体験に基づいた意見が寄せられています。

授業中に私語が聞こえると、聴講の妨害になるだけでなく、受講生のモチベーションにもマイナスの影響を与えてしまうので、許し難い行為だと感じます。(商学部3年)

飲食禁止の教室であるにもかかわらず、平気で匂いの強いパンや弁当を食べている人がいます。狭い教室だと食べ物の匂いがこもってしまうこともあり、集中力が著しく低下します。(文学部2年)

私は授業中ノートテイカーとして聴覚障がい学生の支援をしているのですが、支援中は「雑音」に対してイライラすることがあります。特にひそひそ声で長く続けられるおしゃべりが不快です。音声情報に集中しているので、先生の話と同時進行で話し続けられるとたとえ小さな声でも気になります。(人間科学研究科 修士課程1年)

授業中、遅刻した生徒が堂々と前方に向かい、レジュメなどを取る行動が非常に気になります。授業を聞いている学生のことを考えて、邪魔にならないよう行動してほしいと思います。(政治経済学部3年)

授業中に集団でおしゃべりをするのはしばしば見かけます。授業の時くらい、自分たちの世界に入り込まず周りのことを考えるのは最低限できて当たり前だと思います。
(国際教養学部4年)

社会人の先輩からのアドバイス!

マナーは意識して身につけましょう

2007年法学卒
就職先:成田国際空港株式会社
飯田  明大

マナーとは「相手の気持ちになり、不快に思われる行動はしない」ことです。そのために不可欠な「気付く力」は日頃から意識することで、少しずつ身に付きます。就職活動中の学生や社会人に限らず「マナーが悪い」と思われてしまうと、その時点で「さようなら=相手にしてもらえない状況」になってしまう恐れがあります。

現職について5年が経過していますが、目を見て挨拶をすることや自分の予定を事前に直接上司に伝えることは、どのような仕事でも当然のように要求されます。

大学での学びやサークル活動を通して皆さんはさまざまな方向から人間性を磨いていると思います。しかし、皆さんの人間性を活かすも殺すも、その前段階のマナーが重要です。先生方とのコミュニケーションの一つひとつが、就活や社会人生活を送る上で必要な「目上の方と接する力(≒マナー)」を磨く良い機会です。ぜひ積極的に先生方とコニュニケーションしてみてください。

何事も早めが肝心。最低限のマナーは学生である今から意識して身に付けることを強くお勧めします。

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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