Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

多様な価値観から学び、考える自分の生き方

「世界が仕事場01」 【グローバルエデュケーションセンター設置科目】

大学院アジア太平洋研究科 修士課程2年 尾崎 優香(おざき・ゆか)

高野孝子先生(文学学術院教授)によるこの授業は、主に三つの形式で進みます。一つ目は、ゲストスピーカーによる講演です。非営利団体(NPO)や非政府組織(NGO)、中央省庁、新聞記者、起業家など、世界を視野に入れて仕事をしている方々がゲストスピーカーとしていらっしゃいます。ゲストの生き方や仕事についてお話を伺い、「問い」を考えます。講演後は、多くの学生が積極的に質問をしますが、授業時間内では収まらないことも多く、授業後も引き続き学生がゲストを囲み質問を続ける光景も多く見られます。

ディスカッションを通し、さまざまな価値観に出会います。

ディスカッションを通して、さまざまな価値観に出合います

二つ目は、学生の「問い」を中心に行われるディスカッションです。学生4名程度でグループを組み、ゲストの講演から抱いた「問い」を基にディスカッションが行われます。問いは、「個と和はどのように併存するか」「働くとは何か」「豊かさとは何か、何を大切にして生きるべきか」など、答えがないものばかりです。また学生からの提案を基に、「世界を仕事場として活躍している身近な人」にインタビューなどを行い、発表する機会もありました。

三つ目は、学生が運営する授業です。毎回学期の初めに希望者を募り、学生運営チームが結成され、終盤3回分の授業時間を担当します。運営メンバーは、毎週授業後や授業の空き時間にミーティングを行い、テーマや目標の設定から、授業の計画、実施までの準備をします。2017年春学期には、19名が運営メンバーとして携わり、「巻き込む力」をテーマに掲げ、自己理解、他者理解、発信力という三つの授業を実施しました。自己開示を通し自分の価値観を見つめ直すディスカッションや、他の人の価値観とすり合わせる大変さを痛感するワークショップ、現在行っている活動や今後実施したい活動について発信するワークショップを行いました。受講生にとっても、学生運営メンバーにとっても、貴重な学びの機会になりました。

写真左:高野孝子先生(前列中央)と学生運営メンバー(2列目右が筆者)、右:学生運営メンバーによる授業の様子

このように魅力的な授業のため、繰り返し授業を聴講したり、学生運営チームに関わる学生も少なくありません。私自身も、学部時代と合わせ、3期携わらせていただいています。

2016年度春学期に「ティーチングアワード」を受賞したこの授業は、本来であれば2016年度で終了する予定でした。しかし、学生からの熱い要望もあり、2017年度以降も継続して開講することとなりました。多様な価値観に出合う場、学生が主体的に学び合う場であり、自分を見つめ、生き方を考えていく授業です。

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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