保健センター 保健師 高麗(こうま)
皆さんは1年を通して肌のケアをしていますか? 乾燥が気になる秋から冬の時期だけケアをするという方も多いと思いますが、通年でケアすることをお勧めします。なぜなら、肌のバリアー機能が弱くなると、トラブルが起きやすくなるからです。肌を良い状態に保つには毎日のケアが大切です。今回は、春から夏の時期に必要な紫外線対策と、季節に応じた保湿方法についてお伝えします。
紫外線対策
紫外線量は4月頃より多くなり、5月から8月にかけてがピークと言われています。
紫外線 | 特徴 | 日焼け止めの性能表示 |
UVA | 皮膚の奥(真皮)まで影響を及ぼす | PA(+で表示) |
UVB | UVAより影響範囲は浅い(表皮~真皮の一部) ダメージはUVAより強いといわれる |
SPF(数字で表示) |
日常生活や軽い屋外活動では、PAは+~++、SPFは5~20、郊外などでの野外活動ではPA+++、SPF30以上の日焼け止めを使うのが良いとされています。日焼け止めは「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」という成分を元に作られています。吸収剤入りのものは紫外線の予防効果が高いといわれますが、かゆみなどの肌トラブルを引き起こす場合もありますので、肌の状態に合わせて選びましょう。併せて、日傘や帽子なども活用しながら紫外線対策を行ってください。
保湿方法
肌が乾燥していると紫外線の影響を受けやすくなります。また、紫外線のダメージにより乾燥することもあるので、秋冬だけでなく、春や夏の時期でも保湿は重要です。
保湿剤にはさまざまな種類があります。季節や肌の状態に合わせて選びましょう。
保湿剤のタイプ | 特徴 |
①化粧水 | さっぱりしている。夏場向け 他のタイプの保湿剤を塗る前に使用すると、保湿効果が高まる |
②乳液 | のびが良く塗りやすい。保湿効果はあまり持続しない |
③クリーム | ②と④の中間。1年中使える |
④オイル・軟膏(なんこう) | 肌の表面を油分で覆うため保湿効果は高い。冬場や乾燥肌の人向け。 べたつきやすい |
肌(皮膚)の構造、乾燥肌についてはバックナンバーがありますので、そちらを参考にしてみてください。