早稲田に集う人々は、驚くほどばらばらです。目指す場所も、大切にするものも、そのために選ぶ道も違う。それでも、この場所には確かに早稲田文化と呼ばれるものがあります。
そこに共通しているのは、同じ価値観でも、同じ目標でもありません。ただ、それぞれの本気があります。異なるものを信じ、異なる場所を目指す人々が、思い思いの形で本気になれる。その営みの重なりが、早稲田文化を形作ってきました。
普段はそれぞれの場所にある無数の本気が、一年に一度、一斉に形になって現れる。それが早稲田祭です。そこで早稲田文化は一つの場所に集い、外へと開かれていきます。
文化は、作り手の手を離れ、受け取る人との間で新たな意味を持ち始めます。誰かの本気に触れたことで、それまで知らなかった世界が少し近くなる。明日へ進む、小さな力が生まれる。誰かの中にあった熱が別の誰かへと渡り、その人の心に新しい火を灯(とも)す。「早稲田祭2026」は、その火を「灯火(ともしび)」と呼びます。
灯火の行方は、送り手だけでは決まりません。何に心を動かされ、何を持ち帰るのか。その先は、一人一人に委ねられています。
私自身、早稲田文化とは何なのか、その答えを探し続けています。だからこそ、この二日間で見てみたいと思います。無数の本気が一つの場所に集まった時、そこに現れる早稲田文化の姿を。そして、そこで生まれた灯火が、人から人へと渡っていく、その先を。
その続きを作るのは、他でもない「あなた」です。
この灯火を「あなた」に。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
「早稲田祭2026」運営スタッフ
政治経済学部 1年 中川 太陽(なかがわ・たいよう)
第1197回
「早稲田祭2026」公式Webサイト:https://wasedasai.net/






