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からあげを食べに、また帰りたくなる 早稲田通り地下の愛され定食屋

おやじが作る、こだわりのおふくろの味
「定食WASEDAや」

【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター
文化構想学部 4年 西村 凪紗(にしむら・なぎさ)

早稲田キャンパスの西門から高田馬場方面に歩くこと約5分。ずらりと並んだメニュー表や看板に圧倒されながら、地下1階へと進むと現れるのが、「定食WASEDAや」。1999年から、早稲田の学生や会社員のお腹を満たしてきた、ご夫婦で営む定食屋です。

大文字の英語「WASEDA」とひらがな「や」が組み合わさった店名を見て、「何屋さん?」と思った人もいるのでは? 実はそれこそが店主・下村さんの狙い! たくさんのご飯屋さんがある早稲田通りの地下にあるため、思わず「ん?」と目を留めてもらえるよう、あえてインパクトのある名前にしたそうです。

 

 

写真左:入り口ではワセダベアがお出迎え
写真右:席は13席。店内には懐かしく落ち着いた空気が漂う

扉の前には、大きいワセダベアのぬいぐるみがあります。このワセダベア、実は米国から早稲田へ留学していた学生が置いていったものなのだとか。毎日のように店へ通い、ご夫婦が家族のように接してくれたことがうれしかったと、プレゼントしてくれたそうです。そんなエピソードからも表れているように、店内には自然と心がほぐれるような温かさがあります。初めて店を訪れた筆者も、なぜだか「お邪魔します」より「ただいま」と言いたくなってしまいました。

店主のお薦めは、一番人気の「しょうが焼き・からあげ定食」。名前を聞いただけで間違いない組み合わせですが、実際に目の前に運ばれてくると、そのボリュームに思わずにやりとしてしまいます。

「しょうが焼き・からあげ定食」1,150円

しょうが焼きは、豚肉にニラとタマネギを合わせた一品。豚肉のしっかりとした弾力に、シャキッとしたニラの食感と、火が通って甘みを増したタマネギがよく合います。ショウガとニラの風味がアクセントになり、タマネギのやさしい甘みが全体をまろやかにまとめていて、もう一口! と箸が進む味わいです。

そして、筆者が特に驚いたのがお店自慢のからあげ。なんと、鶏肉1枚を3等分にした大ぶりサイズで揚げているそうで、想像していたよりも一回り大きい! 香ばしく揚がった衣がパリッと音を立て、噛むたびにジューシーなお肉のうまみがじゅわっと広がります。ボリュームがありながら、油っこさを感じさせない軽やかな後味も魅力。気付けばセットのからあげ2個ともぺろりと食べてしまいました。定食にはご飯、味噌汁、たくあんが共に。これぞ定食!という満足感たっぷりの一品です。

続いていただいたのは、「WASEDA丼」。店名と同じくインパクトのある名前ですが、中身も負けていません! 豚ロースのしょうが焼きとからあげが一緒に楽しめる、なんとも欲張りな一杯です。

「WASEDA丼」890円 。甘辛いタレがやみつきになる

おいしさの決め手は、リンゴやお酒、タマネギ、ニンニク、ショウガなどを使った自家製のタレ。口に入れると、最初に感じるのは甘みですが、後からショウガの風味が加わり、甘辛い深みのある味わいです。このタレがしょうが焼きにしっかり絡み、さらに白米にも染み込んで…。そこに加わるのが、香ばしいからあげと、さっぱりとした千切りのキャベツ。濃厚なタレの味わいをキャベツが受け止めてくれるので、重たくなく次から次へと箸が進みます。「しょうが焼き、からあげ、白米」の三拍子がそろった、まさに学生にとって夢のような丼です。

「食べた瞬間に、おふくろの味を感じてもらえるように」と、味にはとことんこだわっているという店主。早稲田には定食屋さんが多いため、味の差別化を感じてもらわなければ、リピートにはつながらないと言います。そのこだわりに表れているように、しっかりとした味付けの中に、さまざまな素材のうまみが重なり、ひと口ごとに違ったおいしさを感じられます。

写真左:階段を下る途中に並ぶ看板たち。遊び心あふれるデザインは、店主のお手製だそう
写真右:定食にプラスしたくなる、お手頃価格のサイドメニューが豊富で迷っちゃう!

かつて通っていた早大生が、卒業してから「懐かしくなって」と再び訪れることも多いという「定食WASEDAや」。お客さんとの距離が近いからこそ、5月頃から始まる夏のカレーライスや10月頃から登場する冬の豚汁など、要望から生まれた季節限定メニューがあるのも、このお店ならではです。特に豚汁は、一度食べた人がその味の虜(とりこ)になるそう。なんと8月の終わり頃から、「まだですか?」「いつからですか?」とお客さんに聞かれるのだとか。

初めて「定食WASEDAや」を訪れましたが、お店の温かな雰囲気と、ご夫婦の人柄にすっかり魅了されてしまいました。取材を終える頃には、「次は豚汁を食べに『ただいま』と言いに来よう!」と心の中で決めました。

長年、早大生のお腹を満たしてきた「定食WASEDAや」。学生時代に通い、卒業して、そしてまた帰ってくる。そんな人と人とのつながりも、このお店の味の一つなのかもしれません。皆さんもぜひ一度、「定食WASEDAや」へ。お腹いっぱいになった帰り道、あなたもきっと「また来よう」と思っているはずです。

店舗情報
【店名】定食 WASEDAや
【住所】東京都新宿区西早稲田3-19-1 B1F
【TEL】03-5155-3265
【営業時間】月曜日~土曜日:11:30~15:00(ラストオーダー 14:50)、
17:00~22:00(ラストオーダー 21:50)
【定休日】日曜日・祝日

※ 支払いは現金、カード、PayPay(500円以上の支払いのみ可)
※ 記事中の価格は全て税込み

店を営む下村さんご夫婦から早大生へ一言

「『定食WASEDAや』のからあげを、死ぬまでに一度は食べに来てください!」

早稲田が分かる大学公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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