1988年に始まったユニラブは、今年8月8日の開催で30回目を迎えました。ユニラブとは、毎年夏休みの時期に開催される早稲田大学理工学術院主催の小中学生のための科学実験教室です。
実際に研究活動をおこなっている研究者とコミュニケーションを取りながら自ら実験や工作を体験することによって、参加者の皆さんに科学を身近に感じ興味を持って頂くことを目的としており、例年学生や教職員が事前申込制の実験教室や誰でも参加可能な実験体験コーナーなどを実施しています。
TWInsからは、2項目の実験教室を実施しました。
紫キャベツが大変身!植物色素で水のナゾにせまろう!
まずは先生の説明をよく聞いて、実際に手を動かし始めました。まずは紫キャベツから色素を取り出します。
紫キャベツの色素が入った紫色の液体に、身近な液体を入れてみます。お酢、レモン水、水道水、石鹸水・・・。すると、ピンク、緑、紫などに色が変わり、その変化に驚きの声があがりました。結果をよく観察し、気づいたことをメモしています。
紫キャベツにはアントシアニンという植物色素が含まれており、加えた溶液のpHによって異なる色に変化します。この色の変化によって、身近な液体が酸性に近いか、アルカリ性に近いかがわかります。最後には、色素液にろ紙を浸してオリジナルのpH試験紙をつくったり、酸やアルカリの液体でお絵かきをして、作品を持ち帰っていただきました。
ぐぐっと観察!ぷるぷるゼリー
カードを引いてそれぞれ自分の担当する果物を決めてから、先生の説明が始まりました。
ゼラチンをお湯で溶かして、素早く混ぜてから果物(何も加えない、生のもの、加熱したもの、絞ってジュースにしたもの)に加えます。ゼラチンは、冷やすと固まり、温めるとまた溶ける、不思議な物質であることも実験で確認しました。
氷で良く冷やすと・・・?ゼリー状に固まっている果物と、そうでない果物があります。これは、特定の果物(パイナップルやメロン)に含まれる”酵素”がゼラチンの分子を切ってしまい、冷やしても固まることができなくなったためです。熱に弱い酵素は、加熱した果物では働かず、こちらはゼリー状になっていました。みんな不思議そうに、隣の人のものと見比べています。
賞状をもらって、みんな嬉しそうです。ご参加いただき、誠にありがとうございました!