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2025年度小野梓記念学術賞を受賞【先進理工学研究科 金子知義さん】
Thu 23 Apr 26
Thu 23 Apr 26
早稲田大学先進理工学研究科 生命理工学専攻 博士後期課程3年 金子知義さんが小野梓記念学術賞を受賞しました。
2025年3月26日の早稲田大学卒業式・大学院学位授与式にて賞状とメダルが贈られました。金子さんには、今回受賞された研究や今後の予定などをお伺いしました。
※小野梓記念賞は、建学の精神を顕揚することを目的に1958年に制定され、学術、芸術、スポーツの三部門において、特に抜群の成果を上げ、学生の模範と認められる者に対して贈られます。
研究テーマについて
先進理工学研究科生命医科学専攻の常田聡教授の研究室で、細菌にしか感染できないウイルスであるバクテリオファージ(通称ファージ)の研究に取り組んでいます。
ファージは細菌同様、土、海、皮膚あらゆるところに無数に存在し、従来の抗菌薬が効かない薬剤耐性菌にも有効であることから、次世代の抗菌薬として期待が寄せられています。しかし、ファージは生き物の世界のダークマターと考える研究者もいるほどにわかっていないことが多く、すぐには有効に扱えない状態です。細菌に対してファージを使っていくには標的レセプターに関する理解が重要であるとされているのですが、私の博士課程における研究ではこの標的レセプターに関する分類や自身で単離してきたファージの標的レセプターそのものの同定を行いました。
小野梓記念学術賞の賞状・メダル、学位記
小野梓記念学術賞の受賞発表
小野梓記念学術賞の受賞を受けて
小野梓記念賞は早稲田大学の学生で最も名誉のある賞なので、このような賞を受けたことは非常に誇らしく、光栄に思っております。私の研究は、私が自由に好きに研究を取り組み、そして文字通りいつでも私の思ったことを聞いてくださり、そして必要であれば外部の先生との共同研究のためにも動いてくださっていた常田先生に大変感謝しています。また、日々の研究のブレインストーミングや整理に付き合ってくれたラボメンバーたちも深く感謝しています。毎日終電で帰ってくることに文句を言わず見守ってくれ応援してくれた家族にもです。
家族といえば、私は早稲田家系なので、これまでずっと取り組んできたことが”早稲田の最高名誉賞”とされたことでとても喜んでもらっており、それが嬉しいです。
実験中の金子さん
今後の予定
今のところ、私はアカデミアに残って研究に取り組みたいと思っています。直近では、9月からオーストラリアのモナッシュ大学と言うファージの研究が強い研究室に運とご縁に恵まれ所属できるので、そこで研究をしてきます。向こうの研究室でやっていることはとにかく何でも手伝わせてもらって、ありとあらゆることを学びたいと思っています。もちろん、自分の興味のあるテーマもいくつかあるので、それらも向こうの教授の指導のもと進めます。帰国後は学んだことを国内に還元していきたいと思っています。
後輩たちへのメッセージ
研究ってスマートなインテリのイメージがありませんか?もちろんそういう研究者もいるのですが、私は典型的な鈍臭いタイプです。興味のあることをひたすら追いかけ続けると、思いがけずいい結果が出るものです。実は今回受賞されたこのテーマも元を辿ると非常に小さな自由研究が発端でした。なので、自分の好きなことができる環境を探してみるといいと思います。
それから、真逆のことを言うようですが、もし好きなことができない環境に置かれたとしても、とにかく取り組んでみるといいと思います。私の座右の銘に、「興味は後から持てる」があります。どんなにつまらないと思えることでも何かしら面白い側面があるものです。だから、そういう環境に来たら本来巡り会わなかった新しい得意が増えると思って頑張ってみてください。研究が好きな人も、そうでない人も、私は応援しています!
この度は本当におめでとうございました。益々のご活躍を期待しております!





