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【活動報告:地域連携ワークショップ】燕市×公益社団法人つばめいとのプログラム(2024年度)が終了しました

今回で7回目の実施となる、2024年度 燕市×公益社団法人つばめいと&早稲田大学の地域連携ワークショップが終了しました。

今年度のワークショップは、選考で選ばれた少数精鋭の10名2チーム編成により、テーマは『「多様な人材の活躍促進」の実現に向けて若者の定着を促す施策を提案せよ』でした。
ステンレス製品といえば、“メイドインツバメ” が浮かぶ人も少なくないのではないでしょうか。燕市は、金属洋食器の国内シェアは 90%を超え、全国トップレベルの金属加工技術を誇る「ものづくり」産業が売りの市です。

そのような燕市であっても、各企業では若い人材の獲得や定着に課題を抱えています。ところが、危機感が少ない企業があるのも現状です。そこで、地域一体となって取り組むことが若者人材の定着を促すための意識醸成や仕組みを、約2か月間、考え抜きました。

1月のオリエンテーションでは、学生同士の顔合わせと燕市ご担当者から市の魅力やテーマ設定に至った背景などについてご説明いただいたり、クイズを通して燕市の基礎情報や魅力について理解を深めました。交流会ではミニゲームを実施するなど、10名の学生たちは一気に仲を深めてからまもなく、5名ずつ2チームに分かれて、現地へ行くまでの間、事前調査とオンラインヒアリングで得た情報を基にグループワークを重ねました。

現地フィールドワークは2月25~28日の3泊4日。現地では多数のヒアリングの場だけではなく、実際に燕市の企業や施設を見学する機会をご調整いただき、燕市の現状、実際に働く方の意識や将来の展望など、現地の方々の生の声を聞くことで、事前調査では得られなかった発見がたくさんありました。また、燕市の持つ技術力の高さを目の当たりにし、感動を隠せない学生もいました。

燕市滞在中は、学生10名は「つばめ産学協創スクエア」という施設でひとつ屋根の下で過ごしました。朝食は共用キッチンで、夕食は現地の人オススメの定食屋さんに行ったり、みんなで自炊したりとにぎやかに過ごしており、もともと仲の良い燕メンバーでしたが、チームを超えて10名全員の結束が深まったのではないでしょうか。

フィールドワークから戻ってから中間報告会まで、わずか4日間。最終報告会までも2週間しかないというハードなスケジュールだったため、両チームとも対面・オンラインと使い分けながら、連日グループワークを実施していました。迎えた中間報告会では、両チームとも検討途中の部分はありながらも、なんとか形にする段階まで持っていくことができました。

短時間でよくぞここまでまとめ上げたとお褒めいただく一方で、質疑応答では回答に窮する場面が見られたり、実現性については厳しいという指摘もあり、学生はいただいたご意見を真摯に受け止め、さらにそこから自分たちの提案が、いかにして実現可能なものにできるのか、ぎりぎりまで考え抜き、話し合いを重ねて最終報告会に臨みました。

3月14日に実施した最終報告会は、早稲田大学(東京)と燕市をオンラインでつなぎ、ハイブリット形式で実施。鈴木力市長をはじめ、つばめいと代表の山後氏ほか、ヒアリング含む本ワークショップにご協力いただいた方々に成果を聞いていただくことができました。今回、燕市で働く若い人材を対象として、働く環境や生活の質を向上させるための施策を提案するという、まだ企業に所属したことのない学生たちにとって、非常に難しいテーマでしたが、「間違いのない方向性だった。どちらも我々の方で形に出来ないかと思った。」といった感想をいただけたことで、学生たちは自分たちの想いが燕市の関係者の皆様に伝わったことを実感し、また自分たちの力が、地方を、この国を、そしてこの世の中を変えることができる可能性があることに気付きをいただけた報告会となりました。

最終報告会後には、学生同士でお互いのフィードバックをする振り返り会を実施しました。2か月間、苦楽を共にした仲間からのメッセージは心に響いたことでしょう。
多くの学びを得たプログラムは盛況のうちに全行程を終了しましたが、参加してよかった、これからもワークショップでできた縁を大切にしていきたいとの発言や、将来の展望が広がったという学生もおり、改めて本連携に関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。

【参加学生の声】

  • 参加しようか迷っているそこのあなたへ。この約2ヶ月間、確かに忙しくなるし、大変だし、メンバーと衝突してしまうこともあるかもしれないです。しかし、それ以上にさまざまな有意義のある体験・地方に赴く面白さを存分に実感できます。大学生の期間だからこそ体験できる凝縮された長期休みを過ごしてみませんか?(社会科学部  1年)
  • やらない後悔よりやる後悔だと思います。悩んでるならまず出してみてください!!
    (政治経済学部 1年)
  • チームの仲間と本気で頑張れたワークショップでした。かけがえのない経験ができてとても幸運でした。(文学部 1年)
  • 2ヶ月という短い期間だったがとても有意義な時間を過ごすことができたと思う。このワークショップに参加しなければ出会えなかった人に出会うことができたし、自分も色々な面で成長することができた時間だった。(教育学部 2年)
  • 絶対に成長できます!!!(商学部 2年)

【活動概要】

連携先:新潟県燕市/社団法人つばめいと

テーマ:
『「多様な人材の活躍促進」の実現に向けて 若者の定着を促す施策を提案せよ』

参加学生数:10名
活動期間:2025年1月14日~3月14日(うち現地調査:2025年2月25日~28日)
募集要項はこちら

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