今回、初めての実施となる滋賀県長浜市との地域連携ワークショップ。多くのご関係のみなさまのお力添えにより、無事全てのスケジュールを終了しました。多数の応募者の中から選考を通過した15名の学生が3つのチームに分かれて、「田根地区とともに創る『共創企業』を発掘せよ」をテーマに、長浜市田根地区のことを考え抜く2か月間を過ごしました。
ワークショップは、2023年7月中旬のオリエンテーションにて、学生同士の顔合わせや長浜市のご担当者からテーマの内容や背景について説明を受けることからスタート。すべての学生が緊張した面持ちでしたが、すぐに打ち解け、定期試験やレポート作成の合間を縫って情報収集や議論を重ねていきました。
そして、本ワークショップのハイライトである現地でのフィールドワーク。8月11日から14日の3泊4日の行程で、市内の観光地や街並みをご案内いただくとともに、地域の方々にお話を伺う機会をいただきました。また、長浜市は東京大学、慶應義塾大学、滋賀大学など様々な大学とも連携を進めていることから、ワークショップ中はオンライン・対面を通して各大学の学生との交流、意見交換の機会などにも恵まれました。
9月初旬の中間報告会では、フィールドワークや現地での意見交換によって得られた情報をもとに行った提案に対して、長浜市の方々から多くの意見や指摘をいただきました。限られた時間でしたが、フィードバックをどのように自分たちの提案に反映していくか試行錯誤しながらブラッシュアップを進め、最終報告会に向けた準備を進めました。
そして迎えた最終報告会。オンラインにて浅見宣義市長はじめフィールドワークやインタビューでお世話になった地域の方々、他大学の学生の皆さまにご出席いただきました。発表前は緊張した様子もあった本学学生でしたが、長浜市のことを考え抜いた2か月間の熱い思いをエンジンに、最後の最後まで精いっぱい力を出し切りました。総括では浅見市長より「数か月で考えたとは思えないくらいどの案も斬新でとても面白い。3チームとも合格点をあげられる」との高い評価をいただきました。一方でその他いただいたコメントを受けて、まだまだ改善の余地があることを痛感した学生も。
最終報告会後には、学生同士での振り返り会を実施。これまでの振り返りとお互いのフィードバックを行いました。苦楽をともにした仲間へのメッセージはどれも心を打つものばかり。きっと今後に活きる様々なフィードバックが得られたことでしょう。
多くの学びを得たプログラムは盛況のうちに全行程を終了しましたが、これからもワークショップでできた縁を大切にしていきたいとの発言や早速次の長浜市訪問を予定する学生も多数おり、改めて本連携に関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。
参加学生の声
- 地域課題はもちろん、自分自身にも向き合う2ヶ月間となりました。年齢も専攻もバラバラのメンバーが集まったチームで、一つの目標に向かって活動する経験は、大学生の時点でなかなか経験できることではなく、今後社会人になった際にも活きる経験になったと思います。年齢に頼らないリーダーシップを発揮するにはどうすべきか、チームの雰囲気をよく保つにはどうすべきか、チーム内での自分はどうあるべきかよく考えた期間になりました。また、田根地区の課題に頭を悩ませながらも向き合うことで、地域課題の複雑さやその先にある魅力を深く知ることができました。始めは長そうに感じられた2ヶ月という期間も、終わってみると本当にあっという間だったなと感じます。しかしその短かった2ヶ月間に、たくさんの学びとこれからも大切にしたい出会いがあり、自分にとって本当にかけがえのない期間になったなと感じています。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。(国際教養学部4年)
- 大学最後の夏休みを地域連携ワークショップ、そして田根地区に捧げて良かったと心から思っています。普通に大学生活を送っていては決して関わることができない方々のお話しを伺えたこと、個性豊かなチームメンバーとグループワークを行えたこと、どの経験も非常に貴重でした。この経験を通して、相手の立場に立って考える力やリーダーシップを培うことができました。自分自身を成長させたい人、多様な価値観を持つ人々と関わりたい人には是非参加して欲しいと思います。
最高の思い出になりました!関わってくださった全ての皆様ありがとうございました!(政治経済学部4年)