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【活動報告:プロフェショナルズ・ワークショップ】アシックスジャパンのプログラム(2023年度)が終了しました

2023年度で7回目の実施となったアシックスジャパン×早稲田大学のプロフェッショナルズ・ワークショップは、アシックスジャパン株式会社のみなさまのお力添えにより全てのスケジュールを終了することが出来ました。今回のテーマは『学生のアイデアが商品化!?若者に向けたライセンスグッズを企画しアシックスファンを増やす方法を考えよ!』です。学生たちは3社(グループ)に分かれ、限られた時間の中で議論を交わし、学生ならではの視点で新商品や、アシックスへの愛着を高める施策を提案しました。ワークショップでは、講師役であるアシックス担当者=プロフェッショナルから「プレゼンテーションの基本スキル」を徹底的に学び、本番の発表に向けて何度も練習を繰り返し、自分たちのスキルを磨いていきました。

ワークショップ概要

企業名:アシックスジャパン株式会社

テーマ: 学生のアイデアが商品化!?若者に向けたライセンスグッズを企画しアシックスファンを増やす方法を考えよ!

参加学生数:14名(5名×2、4名×1の3社(チーム)に分けて進行)

活動期間:2023/7/12(水)~9/15(金) 期間中9回の公式ワークショップを実施

募集要項はこちら

全体概要
本ワークショップでは、“リアル”をキーワードとし、実際のアシックスのリソースを用い、Z 世代を含めた主には 20代の方々から愛される商品企画・マーケティング施策を社員と共に考え、実⾏します。参加学生は、アシックスが業務で用いるマーケティングリサーチ手法に基づき「ライセンスグッズを企画」(マーチャンダイジング)し、アシックスの会員サービス(One ASICS)を活用してより多くの「アシックスファンを増やす」施策を考えます。学生が考えた商品や企画が販売、実現される可能性のある”リアル”なワークショップです。

公式ワークショップ活動の様子

■第1回 オリエンテーション(7月12日(水))

WS初回は参加学生とアシックスシックスジャパン、大学担当者の顔合わせを兼ねたオリエンテーションとなりました。学生は緊張した面持ちでしたが、一人ひとり自己紹介を実施。また、プロフェッショナルズの皆様からは企業理念やアシックスのモノづくりについて講義をいただきました。実際にプロスポーツ選手が使用しているグッズ等を見ながら、まさに初回からリアルを感じられるインプットの時間となりました。

■交流会(7月21日(金))

第2回WS交流会のテーマは【推しを語る。】です。自分の推しである「モノ」や「コト」について現物・画像等を準備し、グループのメンバーに熱く語りました。相手の「推し」を知り、お互いを知るきっかけになっただけでなく、各自がその発表の様子を撮影しあい、分析をすることで、自分のプレゼンテーションスキルの見直しに繋げる機会となりました。交流会の後半では、良い・悪いプレゼンテーションとは何なのか?、プレゼンの立ち振る舞いはどうなのか?を考るなど、プレゼンテーションの極意(聞き手100%)について講義いただきました。「伝えた事が伝わった事では無く、伝わった事が伝えた事」という気付きを得た学生は、スキルアップを目指して熱心に講義に耳を傾けていました。

■第2回(8月4日(金))

第2回WSでは、オリエンテーション時に課された事前課題「ASICSのチャンスはどこにある?FACTを集めよう!」について2~4名のチームで考え、発表を行いました。交流会で学んだプレゼンテーションスキルを意識しながら、各々がこの数週間で集めた最大限のFACTを発表しました。学生同士で伝えあった感想やプロフェッショナルズの皆様からの講評を受け、後半のグループワークで提案内容のブラッシュアップを行いました。

■第3回(8月9日(水))

第3回WSは前回提案の再発表です。各チーム共に、提案とプレゼンテーションスキルにさらに磨きをかけて臨みました。また、この日は本WSのテーマ「学生のアイデアが商品化!?若者に向けたライセンスグッズを企画しアシックスファンを増やす方法を考えよ!」に取り組む際のチーム分けも発表されました。各チームは独立した会社として、これ以降は最終報告会で新商品をコンペ形式でプレゼンすることとなりました。

■第4回・第5回(8月21日(月)・28日(月))

第4回WSは各社社名発表とOneAsicsチームアからアシックスの会員サービス“OneAsics”についての講義・第5回WSは中間報告会に向けたリハーサルとグループワークを行いました。リハーサルでは各社がそれまでに考えた提案内容を発表し、プロフェッショナルからはストーリー性やFACTの集約方法など、今後に向けた改善要素が指摘されました。

■第6回 中間報告会(9月1日(金))

中間報告会はアシックスジャパン本社で行われ、各社持ち時間15分のプレゼンとなりました。通常のWSは大学の教室で実施していたため、緊張した面持ちの学生たちでしたが、アシックスジャパンの講評者の方々を前に「聞き手100%」を念頭に自社商品の提案を行いました。3社それぞれがお互いの発表、新商品の概要を初めて聞くこととなったため、各社の着眼点や全く異なる提案内容に驚きつつ、中間報告会後は自社提案に取り入れられる部分はないか等、各社でグループワークが実施されていました。

■第7回・第8回(9月4日(月)・11日(月))

第7回WSは中間報告会での指摘を踏まえたグループワーク、第8回WSは最終報告会前のリハーサル、プレ報告会となりました。プレ報告会ではプロフェッショナルズや大学担当者から提案内容についてだけではなく、プレゼンの方法や仕草、資料のレイアウト等についてフィードバックがありました。

■第9回 最終報告会・振り返り会(9月15日(金))

最終報告会の会場は中間報告会同様、アシックスジャパン本社となりました。講評者として、代表取締役社長 阿部 雅様、DTC統括部 取締役統括部長 落知 勇様、カテゴリー統括部 取締役統括部長 井上 太郎様に出席いただき、本学からは大庭文子理事、石井昌幸競技スポーツセンター長が参加しました。学生たちは直前まで資料の修正や発表の練習を重ね、本番に臨みました。阿部代表取締役社長からは総評で「何を学んだか?」を振り返る大切さや、議論をする上で気を付ける4点(①MISSIONの定義を明確にすること/②役割責任を定義すること/③課題に対してWHYを大事にすること/④論理の一貫性)についてお話をいただきました。

最終報告会後は自己評価、他己評価を言語化けする振り返り会を各社ごとに実施。約2か月間の活動を自身で振り返り、自社のメンバーに対する思いを自分の言葉で伝えました。リーダーシップのあり方を再発見した学生や、新たなことに挑戦したい気持ちで溢れた学生など、一人一人が自分なりの気付きを得たことが実感できる時間となりました。

 

参加学生の声

  • 今回参加前に極度の人見知りであるという「自分の殻を破る」という目標を持って参加しましたが、結果的にアシックスジャパンの社員さん、大学職員の方々、チームメンバーとの積極的なコミュニケーションを通して目標を達成することができたと思います。また、努力は常に報われるわけではないかもしれませんが、チームメンバーと試行錯誤を重ね、築き上げてきた努力が、最終報告会で優勝という形で報われ達成感を感じました。(社会科学部 2年)
  • 達成感と同時にワークショップが終わってしまう寂しさをも感じるほどの充実した日々を過ごさせていただきました。コンペの結果が出た時にはもちろん悔しさもありましたが、得られた学びが多く最後まで悔いのないようにやり切れたからこそ、そこまでショックでもありませんでした。悔しくあるべきかも知れませんがそれくらいかけがえのない経験でしたし、終わった今、参加させていただけて良かったなと心から感謝しております!( スポーツ科学部 2年)
  • これまでの大学生活で、ラクロス部の部活動以外で大きな挑戦をしていなかったため、今回新しい挑戦としてワークショップをやり切ることができて達成感を強く感じています。部活動との両立が難しかった中で、チーム内で自分の役割を見つけ、自分なりにチームに貢献できたように思います。ワークショップではプレゼンテーションのスキル、特に「伝えたことが伝わったことではなく、伝わったことが伝えたこと」「聞き手100%」という考え方を学びました。また、チームでのグループワークの際に、議論の進め方、価値観・意見のすり合わせの仕方を学んだことも今後の活動に生かせるのではと感じています。(スポーツ科学部 3年)

企業担当者のコメント

  • 2か月間に渡るワークショップお疲れ様でした。皆さんにとって「学び」「気付き」の場になってくれれば非常にうれしいです。正直教える側の我々も、非常に楽しい「学び」「気付き」の場でした。これから大事なのは「学んだことを忘れない」です。裏を返せば「思い出す回数を多くする」という事です。皆さんが人前で話すどんな些細な時でも、一瞬立ち止まって、このワークショップを思い出してもらえれば嬉しいです。いつか会える時を楽しみにしています。
  • まずは、約2ヶ月、10回に渡るワークショップお疲れ様でした。当初から、夏休みを自己啓発に活かすことに感心しておりましたが、我々の課題を解決すべく、全員が真剣に取り組んでいる姿が、当社への愛を感じるほどで嬉しくもありました。ほぼ初見のメンバーが多い中で議論を重ね、一つの形を作り上げることは苦慮することも多かったかと思いますが、最終プレゼンでの発表を聞き、全社ともちゃんと乗り越えることができたなと実感できるほど、素晴らしいものでした。このワークショップで取得したことを日常生活でも、今後の社会人生活でも存分に発揮し、大いに活躍されることを願っております。
  • 2ヶ月のプロプロお疲れ様でした。リアルをテーマに頭をフルに回転させた濃い2ヶ月でしたね。ワークショップの中で悩みや壁にぶつかったこともあったかと思いますが、回ごとに成長していく姿、また最終プレゼンでの完成度本当に感動しました。自分自身も一緒に成長させていただいたかなと思います。プレゼンの所作から企業へのプレゼンと多くの学びがあったことを今後の就活や社会人生活で是非活かしてください。またどこかで会えること楽しみにしてます。
  • 初めて知る、体験することも多く、脳にいっぱい汗をかいていただいた2か月間だったと思います。皆さんと過ごした2か月は私たちにとっても様々な気づきがあり、かけがえのない時間となりました。今回のプロプロで特に「成果の導き方」において、FACT集めやマーケティング手法、プレゼン、チームワーク、様々な学びがあったと思います。全ては最高の成果を導く為のアクションでしたね。是非これからの学生生活は今回のプロプロで学んだことを意識して、そして積極的にチャレンジしてみてください。
    皆さんのこれからの成長、活躍、そして飛躍を楽しみにしております!※まずは3月のフィードバックでその姿を見せてください!それではまた会う日まで!Sound Mind , Sound Body!!

担当職員後記

  • 参加学生を2度チーム分け(第3回WSまで、第3回以降)したことが今回のWSの特徴でした。前半のチーム分けでは同じ教室でそれぞれのチームが発表内容を検討することもできたのですが、2回目のチーム分け(3社に編成)からは、チームごとの議論の内容や発表については基本的には共有せず進めることとなりました。前半のチーム分けで得た知見を社に持ち帰って活かす、コンペ形式で競うのだから基本的には情報は外部に漏らさない、など就職後の実際の業務を疑似体験できるまさしくリアルを体験した学生は、オリエンテーションから最終報告会までの約2か月で随分成長したように感じます。その様子は最終報告会後の振り返り、自己評価他己評価の言語化にも表れているように感じられました。議論が煮詰まった時に意見をまとめてくれた、自分のもっと伸ばすべき点を知れた、といった前向きな評価をお互いに得られたことがこのワークショップに参加した重要な意義の一つとだったように思います。
  • 本WSはテーマに対して自分達ならではの視点で企画を立案すると共に、プロフェッショナルに対するプレゼンテーションスキルも追及したWSとなりました。議論を重ねて考えつくすことだけでなく、プレゼンテーションのスキルアップを目指すことの両輪で、学生たちは2か月間駆け抜けました。発表の様子を何度も自分たちで見返すことで、自分たちの思っている以上に分かりにくい表現になっていることや、言い回し・仕草の癖が目立つことが分かりました。この様に振り返りの作業を繰り返すことは、自分達でウィークポイントを見つけ、改善してゆくサイクルとなり、学生たちの成長スピードを上げることに繋がったと感じます。また、学生達はワークショップ開始前に掲げた目標を常に意識し、取り組んでいた姿が印象的でした。ワークショップ終了後にどうなりたいか?を考え、立ち止まり、チームや自身の現状分析をする姿が見受けられました。常に目標意識をもって取り組める姿勢は素晴らしいと思います。学年、学部、ワークショップの志望動機も異なる学生が一同に集まり、与えられたテーマに真剣に向き合い、そして一人ひとりのメンバーに正対して、議論を重ねてきたこの2か月間は、苦労もあったかと思いますが、得られた学びや自身の成長・新たな気づきの多い、濃密な日々になったことと思います。
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