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【活動報告:地域連携ワークショップ】八千代町のプログラムが終了しました

関東平野のほぼ中央、茨城県南西部に位置し、広大な田園風景が広がる茨城県八千代町。そんな八千代町の課題解決に取り組む地域連携ワークショップが約2か月間にわたり行われ、町の皆さまのお力添えにより無事全てのスケジュールを終了しました。

本ワークショップのテーマは「ふれあい交流拠点にぎわい創出プロジェクト!!~誰もが一度は訪れてみたいと思える環境づくり~」。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、全面オンライン形式により開催することとなりましたが、若者目線の新たな切り口から提案を行うべく、学部・学年の垣根を超えて集まった10名の学生が2つのチームに分かれ、活動が進められました。

8月初旬に行われたオリエンテーションでは、町の担当者からテーマ設定に至った背景や八千代町の概況、そして町の交流拠点として重要な役割を果たしている「八千代グリーンビレッジ」に関する説明を受け、終始和やかな雰囲気でワークショップのキックオフが開催されました。現地へ赴くことができない学生たちに少しでも様子が伝わるよう、写真や動画を通じて町の様子を分かりやすくご紹介いただいたほか、メロンや梨、お米などの特産品もお贈りいただき、学生たちも自宅にいながら八千代町を身近に感じることができました。

いただいた梨を食べながらのグループワーク

初対面かつオンラインという制約がありながらも、学生たちは積極的に自主グループワークを重ね、自分たちなりの課題解決の方針を固めていきました。8月下旬には野村勇町長との懇談を皮切りにオンライン上でのヒアリング調査を行い、農家や町外からの移住者、実業家、高校生、八千代町ふるさと公社、地元企業、自治体職員など、計15の個人・団体・法人へ聞き取りを重ねることで、町の現状を把握するとともに仮説の検証を実施。インターネットやパンフレットからは得られない地域の方々の生の声をもとに、学生たちは粘り強く提案内容のブラッシュアップを重ねました。

野村町長からのお話に聞き入る学生たち

9月6日には中間報告として、両チームより解決策の方向性と具体的なアイデアについて発表。幅広い層に対して農業体験の場を提供するための“八千代農業クラブ”を創設するというアイデアや、八千代町を”自由研究ができる町”として売り出すアイデアなど、自然豊かな環境や地域の資源を生かした案が提示されました。当日は町の担当者や本学職員に加え、昨年度の地域連携ワークショップ(長野県木島平村)に参加した学生3名も同席し、実現性などの観点からフィードバックを受け、最終報告に向けた課題の整理を行いました。

そして9月22日に迎えた最終報告会。当日は八千代町の野村勇町長、古宇田信一副町長をはじめとする町役場の方々を前に提案内容を発表しました。中間報告で受けたフィードバックを踏まえ、さらに発表内容を深化させた両チームからは、八千代町の魅力とファンラン(楽しむことを目的とした体験型のランニングイベント)を掛け合わせた企画、町の基幹産業である農産物を生かした新たな自然体験イベントの創設など、ワクワク感溢れる斬新なアイデアが提案されました。

チーム「N定食」からの発表の1コマ

チーム「ぱせり包囲網」からの発表の1コマ

町と外を結ぶ新たな関係性の構築や魅力創出などについて思考を巡らせた学生たちの提案を受け、自治体の方々からは「遊び心や楽しめる要素を取り入れることで、町が行う事業にも厚みが出るという発見があった」「企画の実現に向けて前向きに検討していきたい」といったお言葉をいただきました。

最終報告会後はチームメンバー同士でこれまでの振り返りとお互いのフィードバックを行いました。プログラムを終えた学生たちの表情は達成感と充実感に満ち溢れていました。本ワークショップの開催にあたり、学生の学びを親身になって支えていただいた八千代町の皆さまに、この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

最終報告会を無事に終えて・・・

【参加学生の声】

●チームのメンバーそれぞれの考えをすり合わせることで提案がより良い方向に進んでいきました。一人で進めたほうがスムーズなのは確かですし、チームの場合だとたくさんの考えが渋滞して議論が進みづらくはなりますが、それが逆に視野を広げ、解決のための新たな切り口につながることもありました。今回の提案ができたのはチームの力があったからこそだと思いました。(法学部1年)

●アイデア出しにかなり力を入れたこと、チームで気が済むまで話しあえたこと、意見を最後まで言うようにしたことなどが非常によかったと感じました。発表を楽しめたうえ、やりきった!という感覚もありますが、自分の考えを簡潔に伝えること、人の発言の意図をくみ取ること、データ収集などが自分に足りない部分だと気づきました。(文化構想学部1年)

●八千代町のことをよく知らない私たちであるからこそ分かる八千代町の良さがあるということを、ワークショップを通して感じました。「地域振興」は地元の人が中心に行うものというイメージから、外部の人でもできる、むしろ外部の人でなければできないこともあるというイメージに変わりました。(政治経済学部2年)

●様々な地域の選択肢がある中、自分が住んでいるのと同じ関東圏であるということでこのワークショップに応募しました。地元住民の方々の声を拾っていき、関係者全てにとって良い提案であることが真の地方創生であると感じながら知恵を振り絞りました。この経験を通して、自分の学生生活について他人に自信を持って話す事ができるものが増えました。(商学部3年)

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