金属加工品の産地として有名な新潟県燕市において、学生6名(1チーム)が、「ワカモノの燕市離れを解決せよ~東京つばめいと事業の活性化~」というテーマのもと、約2か月間ワークショップに取り組みました。

金属加工の歴史についてレクチャーを受ける学生たち
1月初旬のオリエンテーションから、ワークショップがスタート。学生たちは事前調査を重ね、2月10日から14日までの4泊5日、燕市での第1回フィールドワークに臨みました。市役所や金属加工業の方々、他の地域からの移住者など、様々な人へヒアリングを実施し、燕市の魅力を肌で感じるとともに、テーマへの提案をより深めていきました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初予定されていた第2回フィールドワーク(3月9日~13日)および最終報告会(3月13日)での燕市訪問が中止となり、現地での最終報告は叶いませんでしたが、学生たちはテーマに真摯に向き合い、チームでの活動を継続し、3月12日に本学で実施した最終報告会(テレビ会議システムによる燕市との遠隔同時中継)で、お世話になった燕市の方々へ提案を発表しました。

オンラインでの最終報告会
最終報告会では、自分たちが実際に触れた燕市の魅力を若者にも知ってほしいと、「アイデアグランプリ」などを提案しました。燕市役所遠藤課長や公益社団法人つばめいと山後代表理事をはじめ、ご参加いただいた方々から好評を得ることができ、提案実現の可能性もお話しいただきました。現地でのフィールドワークは1回のみとなってしまいましたが、学生たちにとって、この2か月間はかけがえのない貴重な経験となりました。
【学生の声】※「振り返りシートからの抜粋」
・もともと私は将来、地元の役に立ちたいという漠然とした考えしか持っていませんでした。今回のプログラムに参加して、行政の仕事、民間の仕事等様々な仕事を間近に見るという経験をさせて頂き、どんな「地域の役に立つ」並びに「人を笑顔にする」ことがあるのかということを具体的な例で考えられるようになりました。(社会科学部 1年)
・グループメンバーでもアイデアを生み出す人、プレゼンで共感させる事が得意な人と、様々なタイプの人がおりそれぞれの得意分野を生かして案を提案できたと思っています。自分が完璧に全てできる必要はなく、苦手な分野は得意な人に任せて自分自身の得意分野を磨くことがグループワークに必要だと気づきました。私は現実的な考えをしてしまう癖があるのですが、それをどのように生かすかは自分の行動次第だと思いました。(法学部 2年)
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