今回私たちは、NPO法人富士山クラブの協力のもと「日本の地方を訪問し、課題発見をし、学生が成長すること」を目的とした富士山研修に臨みました。富士登山に加え、山小屋体験、富士山クラブ特別講義、環境保全ボランティアを体験し、多方面から富士山について学びました。
実際に富士山を登って一番に感じたのは達成感です。富士山は天候によって景色が左右され、ほとんどの道は石が転がっているだけという殺風景なものであったため、道のりが遠く、辛く感じられたこともありました。しかし、この辛さの分だけ、登頂した時の喜びは大きいものでした。そして一緒に登った仲間たちとこの喜びを分かち合ったことで、大きな達成感を得ることができました。
富士山は、2013年に世界遺産に登録されて以降、世界中から注目された一方で、ゴミの放置問題や外国人観光客のマナー問題など、たくさんの課題を抱えてきました。こういった問題に第一線に立って取り組む富士山クラブの方々との活動は、私たちにとって富士山の問題について真剣に考える良い機会となりました。
この研修での収穫は、現場を訪れたことでニュースや記事などでは伝えられない、富士山に支えられる生態系、富士山と生きる地元の人の想いなど、生の声を聞くことができたことです。これらの交流を通して、富士山の抱える問題への理解を深められました。この経験から、本当にその問題について真剣に考えたいのならば、その地に出向くことが必要である、という気づきを得ることができました。
今回の富士山研修を含め、WISH生向けの実地研修は学びが多く、視野も広がるので、積極的に参加されることをお薦めします。
(A.R./T.N.)