活動概要
訪問先:沖縄県
テーマ:「沖縄で暮らす人の視点で「沖縄の米軍基地問題」を考えることの意味を見出す 。」
参加学生数: 10名
活動期間: 2023 年 2月 20日(月) 〜2023 年 2 月 23 日(木)
活動報告
今回が初となる沖縄県各地域でのSIプログラム実地研修です。
本研修では国際学生寮WISHの寮生10名が、沖縄米軍基地問題の事例から地域視点で地域課題を考えることの意味は何かを学ぶため、関係者へのインタビューやフィールドワークに取り組みました。
地域の拠点大学である沖縄国際大学 藤波 潔教授のコーディネートと指導の下、米軍基地問題を考える上での理論面と実践面の双方を学びました。
初日は、アカデミックなアプローチ(経済・政治・法学・歴史等)でデータとエビデンスによって基地問題を考察するべきことを同大学の先生方から学びました。2日目以降は、より詳しく現場を知るため、沖縄の史跡を訪問し、米軍基地問題が歴史に根深く根差していることを学びました。特に、米軍基地問題の現場である辺野古基地移設エリアを実際に訪問したことは、多くの寮生にとって地域の葛藤の実感をより深く感じさせる機会となりました。また、現地関係者(自治体関係者、地域住民等)も訪問し、各ステークホルダーの立場で考える問題意識を学びました。特に、沖縄国際大学学生の皆様(歴史のガイドをボランティアで行うサークル:SmiLifeの皆様)とそれぞれの目線で見えた沖縄地域について意見交換したことは、同じ大学生という立場で互いに学び合う貴重な場となったようです。
最終日は、コーディネータの藤波先生・沖縄国際大学学生に向けて、チームに分かれて各切り口から沖縄問題の原因を分析し、これからするべきことや社会の在り方を発表しました。限られた日程の中で、米軍基地問題という「正解のない課題」に各寮生は真摯に向き合い、優れた発表を行いました。
参加寮生の体験記
私は3泊4日で沖縄の基地問題について学ぶ研修に参加しました。この研修はただ沖縄の基地問題に関する箇所を巡るといったものではなく、「沖縄県で暮らす人々の視点で基地問題について考える」といったテーマのもと、巡る場所の順番がとてもよく考えられてあり、その場所で考えるべきことの要点が明確で日を追うごとに積み上げ式で学びを深めることができました。また、インプットだけでなく沖縄国際大学の学生との交流、そしてプレゼンといったアウトプットも豊富で沖縄の基地問題に対する自分の考えや今後どうしていきたいかまで考えることができ、とても充実した研修でした。私たちは学校の授業などでさまざまなことを学びますが、私は今回の研修を通して実際にその地に足を運ぶことの大切さを知りました。基地が沖縄に暮らす人々の居住地域にとても近いことや、辺野古の基地移設反対運動の様子を実際に肌で感じたときは自分の無知を痛感しました。
これからは学校の授業で学びを止めるのではなく、気になったら現地に足を運び考えを深めたいです。後輩の寮生にもぜひWISHならではの研修プログラムに積極的に参加し、自分の知見や人生の幅を広げてもらえたらなと思います。(Sさん)