◆会場: 早稲田大学早稲田キャンパス9号館103イスラーム地域研究機構共同研究室
◆参加者: 7名
◆内容: 第2回研究会は2部制で開催し、第1部では構成メンバーが現在取り組んでいる研究の進捗状況を発表した。村上拓哉氏は、今後発表を予定している2つのテーマ「Alliance for Monarchies: Cooperative between the GCC and Jordan」と「体制転換の脅威と同盟―『アラブの春』とカタル断交危機におけるGCC諸国の対応」を報告した。次いで、渡邊駿氏が、「拡大GCC構想におけるヨルダン―アラブの春後の地域秩序におけるスンナ派君主制同盟」と題して発表した。最後に、白谷望が「モロッコの外交政策における対GCC関係の位置づけ―『南-南協力』推進という文脈から考える」という題目で報告を行った。
第2部は、スペイン研究をご専門とされている細田晴子先生(日本大学商学部)をお招きし、「劇場型スペイン政治と王室」というタイトルで、スペイン君主制の歴史的展開及び現在の状況・課題等をお話しいただいた。その宗教的特徴や地方の自立性の高さなどから、君主制として不安定な歴史を歩んできたスペインが、いかにして現在まで存続し、且つ現代的な課題に対応しているのか、中東イスラーム地域の君主制との比較など、様々な視点が提示され、活発な議論が行われた。