この度、早稲田大学イスラーム地域研究機構エジプト班は、中世西アジア史の専門家である伊藤隆郎氏を招き、下記の要領でワークショップを行います。
「同時代人の伝えるイブン=ハルドゥーン」
イブン=ハルドゥーン(1332-1406)の生涯に関する従来の研究は、もっぱら彼の自伝に依拠している。たしかに彼の自伝が第一級の史料であることは疑いがない。しかし、自伝はそもそも、著者自身に都合よく書かれるものであり、すべてのことがありのままに記されているわけではない。したがって、イブン=ハルドゥーンの場合も、その実像を把握するためには、イブン=アルハティーブ(1313-74/75)やマクリーズィー(1364-1442)など同時代人たちの記録を合わせて参照することが不可欠である。しかるに、これら「外部の」アラビア語史料には、これまで相応の注意が払われてこなかった。そこで本報告では、イブン=ハルドゥーンについて同時代の誰が何をどのように伝えたのかを明らかにし、イブン=ハルドゥーンの評価やアラビア語歴史叙述の問題などを考えてみたい。
日時
2018年2月23日(金)17:00–18:30
会場
早稲田大学大隈記念タワー26号館11階1102会議室(地図)
講師
伊藤隆郎氏(神戸大学)
使用言語
日本語
対象者
どなたでも可。事前申込は不要です。
お問い合わせ
islam-info[at]list.waseda.jp([at]をアットマークに変換してください)
本ワークショップは、文学部・文学研究科「中東・イスラーム研究コース」との共催によるものです。