「自然科学的手法によるイスラーム文化形成期の技術革新の解明-エジプト出土のファイユーム陶器を事例に」第2回研究会(2017年3月18日開催)
◆場所:早稲田大学14号館510教室
◆参加人数:12名
◆内容:第2回研究会では、人文領域と自然科学領域の双方の意見交換を目的とした。まず第Ⅰ部では、両分野の研究者に共通なものとして、第1回と同様に、①研究の目的 ②研究の方法 ③期待される成果と研究の特色 ④研究の具体的な狙い ⑤成果報告の形 ⑥研究ネットワークの構築を報告した(発表者:長谷川奏+村上夏希)。その際には、自然科学研究者にも、人文領域の研究内容が分り易くするために、サンプルの実物実見を準備した。第Ⅱ部では、自然科学分野との連携(コーディネーター:二宮修治)をめざし、①胎土分析と岩石組成(発表者:河西学・帝京大学文化財研究所)②鉛同位体質量分析(発表者:三浦麻衣子・・帝京大学文化財研究所)③土器・陶器の劣化と保存(発表者:鈴木稔・・帝京大学文化財研究所)の3つの主題をもとに、意見交換を行った。その上で、人文研究領域(イスラーム物質文化研究)からのコメント(コメンテーター:岡野智彦、真道洋子)を受ける手順で進行した。(長谷川奏)