フサイン・ムルーワ著『アラブ・イスラーム哲学における唯物論的諸傾向』研究会、第31回は以下の要領で開催いたします。
この研究会の趣旨、テクストの性格等については、下記をご覧下さい
日時
7月27日(水) 14:00~17:30(予定)
会場
早稲田大学120-4号館4階 405・406会議室(「120号館」は、旧早稲田実業の建物です)
内容
『アラブ・イスラーム哲学における唯物論的諸傾向』の以下の部分の読解および内容に関する検討・討論
検討箇所
(=予定。討論の進捗状況により、一部は次回以降となる場合もある)
c.「アラブ・イスラームの「征服」諸戦争」(409~423頁)
d. 「社会的・文化的相互作用のプロセス」(427~431頁)
e. 「イスラームにおける最初の社会革命」(435~443頁)
リポーター
長沢栄治氏
フサイン・ムルーワ(1908/10~87. レバノン共産党の論客の一人)は現代アラブの共産主義運動のなかで大きな役割を果たした理論家です。
『アラブ・イスラーム哲学における唯物論的諸傾向』(1978)は、アラブ・イスラーム思想の伝統(トゥラース)全体を史的唯物論の立場から科学的検討の対象とし、現代の変革運動のエネルギーにしていこうとした壮大な試みで、今も中東の思想家たちに影響を与え続けていると言われます。アラブの知識人のこうした営為と、2011年春の「中東革命」、また昨今の激動のなかでの現在の中東の社会・思想状況との関係も考えてみたいところです。
テクストを必要とされる方は、郵送先を書いて、下記までご連絡下さい。コピー郵送の手配を致します。
(文責)栗田禎子 千葉大学 文学部 千葉市 稲毛区 弥生町 1-33 メール:kurita@faculty.chiba-u.jp @を小文字に置き換えてください。