Organization for Islamic Area Studies早稲田大学 イスラーム地域研究機構

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「中東政治・経済の構造変動とイスラーム・アラブの役割-湾岸地域を中心にして」2014年度第5回研究会開催報告

2月10日に早稲田大学において開催された標記の研究会について報告いたします。

標記研究会の2014年度第5回研究会を、2015年2月10日(15時30分~17時50分)に早稲田大学120-4号館405-406会議室にて開催した。

今回の研究会は、本件研究会の最終回にあたることもあり、アラブの春の拡大過程で大きな影響を与えたエジプトに焦点を当てて加藤博氏(一橋大学名誉教授)と岩崎えり奈氏(上智大学教授)に研究報告をお願いした。

加藤氏と岩崎氏は共同で「社会階層の流動化とエジプト革命」のタイトルのもと研究報告を行った。研究報告はパワーポイントを使用して行われたが、報告の前半を担当された加藤博氏からは、エジプトの1952年の7月革命と2011年の「1月25日革命」を比較すると、「1月25日革命」においては政治主体に変化が見られることが指摘され、さらに「1月25日革命」をめぐる変化に関し図表とグラフを使って、社会経済環境と投票行動の相関関係、地域と住民の政治意識に関する分析の説明が行われた。

続いて岩崎えり奈氏から、2008年から2014年にかけて、「1月25日革命」を挟んで数回行われたエジプトでの意識調査と、「1月25日革命」後に行われた大統領選挙結果の分析から読み取れる変化について、具体的な数値を示しながら報告が行われた。岩崎氏の報告では、加藤・岩崎の両氏の名前で社会学評論65-2に掲載された論考「グローバル化とエジプト革命」も説明資料として参照された。その後、活発な議論が行われた。 (文責・福田安志)

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