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「手放すことが、つながることだった」卒業生が語る早稲田の循環文化
#創立150周年記念事業 #早稲田大学リサイクル募金
Fri 05 Dec 25
#創立150周年記念事業 #早稲田大学リサイクル募金
Fri 05 Dec 25
棚の奥で長く息をひそめていた一冊。
机の引き出しにしまい込んだままの腕時計。
使われなくなったまま部屋の隅に置かれた楽器。
そんな品々が、早稲田大学の未来につながることをご存知でしょうか。
2032年の創立150周年を控え、大学が歩んできた価値を未来につなぐために――。
「ものを循環させ、学びを支える」という、小さくて大きな動きが今、静かに根づきはじめています。
手放すだけで参加できる、“循環型”の母校支援
年末の片付けで出てきた本やCD、使わなくなったカメラや時計。こうした“まだ使えるもの”が、早稲田大学の教育・研究・学生支援に役立てられることをご存知でしょうか。
「早稲田大学リサイクル募金」は、不要品を段ボールに詰め、集荷を依頼するだけで参加できる、新しい循環型支援の仕組みです。査定金額はそのまま早稲田大学に寄付され、片づけと社会貢献が同時にかなう取り組みとして、多くの卒業生の皆さまにご利用いただいています。
押し入れや棚の奥にある「いつか整理しようと思っていたもの」。そのひと箱が、本学の未来を支える力につながるかもしれません。
循環が育む早稲田の未来
早稲田大学では、環境負荷の低減や持続可能な社会づくりに向けた研究・教育を推進しています。2021年にカーボンニュートラル宣言を行った本学にとって、日常から参加できる環境配慮の仕組みづくりは重要なテーマです。
こうした姿勢と親和性の高い取り組みが、不要になった品物を新たな価値として社会に循環させる「早稲田大学リサイクル募金」です。使わなくなったものでも、再び誰かの手に渡ることで価値が生まれ、本学の教育・研究・学生支援に役立てられます。廃棄せず循環させるという選択は、環境面から見ても意義があり、本学が掲げるサステナビリティの理念とも合致しています。
さらに、資源を循環させることは、人や学びの循環にもつながります。学生、卒業生、教職員、地域の方々が互いに価値を受け渡しながら未来を育てていくという、本学に根付いた考え方にも通じています。
手放した瞬間、早稲田との距離が縮まった――卒業生が語る“循環”への参加
年末の家の整理をきっかけに、この取り組みに参加した卒業生がいます。
自宅に眠っていた不用品を送り出したその行動が、どのように“循環”として感じられたのか――。
今回は、実際に参加したTさん(2013年政治経済学部卒)に、体験談を伺いました。
この取り組みを知ったきっかけを教えてください。
毎年のことなのですが、年末になると家の棚や押し入れを見直す時間を作っています。その中で、昔買った本やプレゼントでもらった時計、バッグなど、“思い出はあるけれど、今は使っていないもの”が、気づけば少しずつたまっていました。
そんなときに、早稲田大学が不要品を循環させる取り組みを行っていると知りました。最初は「年末の片づけにちょうど良いかな」という軽い気持ちでしたが、片付けの延長で誰かの役に立てるならちょっと嬉しい。そう思ったのがきっかけでした。
実際に参加されていかがでしたか?
実際の作業は本当に簡単で、WEBで申込を行い、不用品を段ボールに詰めて、宅配業者さんに渡すだけ。手間も費用もかからず、簡単でした。「誰かに読まれるといいな」くらいの軽い気持ちで古本を出してみましたが、大学にも貢献できると聞いて、ちょっとした安心感もありました。
本棚から昔の本を取り出していると、当時の思い出がよみがえってきて、「もったいないから」と捨てることに躊躇してしまいがちですが、この仕組みなら、手放すことが誰かの学びにつながると思えたんです。
この取り組みが早稲田大学で行われていることについては、どう感じていますか?
早稲田って、人や情報が自由に行き来して、学びや経験が自然と巡っていく大学だと思うんです。在学生と卒業生、研究と社会、地域とのつながり、そうした往復や循環があるからこそ、大学が少しずつ成長してきたんじゃないかな、と感じています。その“早稲田らしさ”の流れにすっと入ってくる取り組みだと思いました。
使わなくなったものが形を変えて大学に戻ってきて、それが次の学生の学びにつながる。派手な支援ではないけれど、日常の中で母校とゆるく関われる方法がひとつ増えたような気がします。
卒業して十年以上たちますが、こうしてさりげなく大学と関われる仕組みがあるのは、やっぱりうれしいですね。
年末の整理をきっかけに参加されたTさんのお話からは、日常の中の小さな行動が母校との新しいつながりになりうることを改めて感じさせられます。
皆さまの身近な”もの”が、早稲田大学の未来を支える力になります。
新たな母校支援のかたちとして、ぜひお気軽にご参加ください!
早稲田大学リサイクル募金をご活用ください!
早稲田大学リサイクル募金は、不要になった本・DVD・CD・ゲーム・ブランド品・ 貴金属などを皆様からご提供いただき、その査定換金額が早稲田大学に寄付される取り組みです。皆様からのご寄付は、早稲田大学の学生支援や貢献・教育・研究事業のために幅広く役立てられます。
申込受付から査定および送金は「リサイクル募金きしゃぽん」(運営:嵯峨野株式会社)が担当します。リサイクル募金1回のご参加につき、きしゃぽんからも100円が寄付され、査定額の全額が寄付金となります。
※個人様の場合、寄付金控除の対象となり、所得税・住民税の優遇を受けることができます。
ぜひ、この機会に本取り組みへの参加をご検討ください。
