アントレプレナーシップセンターの会員企業であるエキュメノポリスは、国立研究開発法人 科学技術振興機構 (JST)、 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) 主催の大学発ベンチャー表彰2024~ Award for Academic Startups~において『科学技術振興機構(JST)理事長賞』を受賞しました。また、早稲田大学も、同社の成長に寄与した支援機関として表彰を受けました。
アントレプレナーシップセンターが支援する会員企業が同表彰を受けるのは、2022年に経済産業大臣賞を受賞したbitBiome社に続いて2社めとなります。
EdTech分野で世界から注目を集めるエキュメノポリス

表彰式第二部では、事業に関するピッチを行った
エキュメノポリス社は、松山洋一 グリーン・コンピューティング・システム研究機構 知覚情報システム研究所主任研究員(当時)が開発した会話AI技術に係る研究成果をもとに創業されたスタートアップ企業です。2019年度JSTのSTART事業、2020年度NEDO「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」等に採択され、研究成果の早期実用化に取組みました。
その後、松山氏は、大学の研究者から起業家へと転身し、2022年5月、早大発の研究開発型スタートアップ エキュメノポリス社を設立。エキュメノポリス社は、アントレプレナーシップセンターが提供する各種起業支援制度を活用しながら、早稲田大学と提携VCであるBeyond Next Ventures社による出資を受け、これまで事業を加速、成長させてきました。設立からわずか2年余りで、すでにEdTech分野で世界から高い評価をうけ、注目を集める企業となっています。
松山洋一CEOは2024年8月22日東京ビッグサイトで開催された表彰式に出席し、受賞の喜びと、関係機関に対してこれまでの支援への感謝の言葉を述べました。
アントレプレナーシップセンターは、今後も同社の事業成長を支援するとともに、同社を一つのロールモデルとして、世界にインパクトを与える早大発の研究成果の早期実用化の実現に向け、今後も研究者に寄り添った事業化支援をおこなってまいります。
松山洋一 Equmenopolis 創業者 取締役 CEOからのコメント
創業前から、所属先のグリーン・コンピューティング・システム研究機構やアントレプレナーシップセンターの皆様には、格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。自主独立を掲げる在野の精神は、しかしときに周囲との軋轢も生むもので、大学発スタートアップならではの利点や課題に対し、親身にご相談に乗っていただきました。今後さらに早稲田大学らしいスタートアップ創業の機運が高まることを心より期待しております。
※現在、GCS研究機構 客員主任研究員(研究院 准教授)を兼任
エキュメノポリス社概要
人とAIが協調し共に成長していく社会の創出を目標とし、人間性をより深める技術「Deep Human Technology」を生み出すため、社会全体の創造性や生産性の向上の実現に向けて教育や仕事の現場に会話AIエージェントを派遣している、早大発の研究開発型スタートアップ。(2022年5月2日創立)
大学発ベンチャー表彰について
大学発ベンチャー表彰は、2014年度に開始された制度で、大学等の研究開発成果を活用して起業したベンチャーのうち、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーを表彰するとともに、特にその成長に寄与した大学や企業などを表彰するもの。本表彰は、大学等における研究開発成果を用いた起業および起業後の挑戦的な取り組みや、大学や企業等から大学発ベンチャーへの支援等をより一層促進することを目的としている。