CoreTissue BioEngineering株式会社(以下「CTBE社」)は、早稲田大学関係スタートアップとしては初めて、膝前十字靭帯再建用の組織再生型靭帯を用いた国内治験を開始することとなりました。
CTBE社は、早稲田大学理工学術院の岩﨑清隆教授による独自の脱細胞化技術と滅菌技術等の技術を活用し、耐久性と生体親和性を兼ね備えつつ化学合成品等では不可能であった靭帯再建用医療機器の実用化をも可能とする組織再生型靭帯を開発しており、 日本では年間約2万人、世界では年間80万人以上いると推定されている膝前十字靭帯再建術を受ける患者の方々にとっては待望の製品をお届けするため、更なる研究開発と実用化に取り組んでいます。
本学提携ベンチャーキャピタルであるウエルインベストメント社ほかの出資等を得て創業・成長してきたCTBE社は、JST(科学技術振興機構)やAMED(日本医療研究開発機構)等からの様々なご支援に加え、日本のスタートアップベンチャーとして初めて Johnson & Johnson Innovation(米国 ボストン)プログラムに採択され、また、北米三菱商事によるアクセラレータープログラム「R Accelerator Program」に採択され、同社及びFogarty Innovationと直接的に連携をとりながら米国での事業戦略、薬事戦略、保険償還戦略を進めています。
CTBE社の今後の取り組みにどうぞご注目ください。
研究動画
生体から組織再生型靭帯を作る技術の実用化に挑戦する岩﨑先生、事業化を進めるCoreTissue BioEngineering社の取り組み(2021年1月)