今年、日本は第二次世界大戦から80年を迎えますが、この大戦後も世界中で多くの戦争や虐殺があり、今も連日メディアで目の当たりにするのは、ウクライナ、ガザでの戦闘状況、さらにイランやシリアへの爆撃のニュースです。今、平和な社会の構築は、地球全体の、すべての人間にとっての課題です。
この夏は、日本の各地で、この戦後80年という節目に、さまざまな形で戦争の記憶を共有する催し物が開催されています。戦争を体験した世代が高齢化している今日、その記憶が失われていることへの危機感から、戦争体験の記憶の継承は重要な課題となっています。一方で、この80年間、戦争体験者たちは、日記や手記、文学作品、生活綴り方、絵画など、そしてもちろん日常生活の言葉を通して、その記憶を残しています。思い出すことも苦しいことを何とか思い出し、残してきているそうした言葉を、今一度、私たちは読み合い、学び合うことを通して、今、私たちはどう生きるべきか、何ができるか、考え続ける契機としたいと考えています。
またこの日は、長崎原爆の日です。原爆や戦争によって失われたあらゆる生命をともに悼む時間にしたいとも考えています。
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概要
- 日付:2025年8月9日(土)10:30〜12:00
- 場所:早稲田大学戸山キャンパス33号館16階第10会議室
- 一般公開・参加費無料(*)
*参加をご希望の方は、矢内琴江([email protected]) にご一報ください。
プログラム
- 10:30〜 村田晶子(文学学術院教授)
開会 - 10:40〜 矢内琴江(文学学術院准教授)
話題提供「8月9日の長崎から考える」 - 11:02〜
黙祷 - 11:03〜
ディスカッション - 12:00
終了主催:早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「現代社会における危機の解明と共生社会創出に向けた研究」