Research Institute for Letters, Arts and Sciences早稲田大学 総合人文科学研究センター

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【開催報告】2022年度 英語論文ライティング・ラウンドテーブル

早稲田大学総合人文科学研究センター(以下、人文研)では、キャリア初期研究者支援の一環として 2018 年度より英語論文ライティング講座を実施している。今回(2022年度第 2 回)は昨年度第 2 回に引き続き、英語による学術書籍出版や論文掲載の業績をお持ちのパネリスト 2 名にカジュアルな雰囲気の中で経験談をお話しいただく、ラウンドテーブル形式にて実施した。本講座は Zoom を利用したオンラインライブ講義として配信され、文学研究科在籍の大学院生を中心とするキャリア初期研究者 6 名が参加した。全体の司会・進行は文学学術院教授であるライアン・スティーブン先生が務めた。

はじめに、パネリスト・受講者 6 名を含むすべての参加者が自己紹介をし、受講者はこの講座に参加した動機や特に知りたいことについて共有した。その後、受講者から寄せられた悩みや質問に対して、パネリストの小島氏・山﨑氏がそれぞれの経験をふまえながら回答した。今回は受講者の半数以上が修士課程在籍であり、英語での論文執筆の経験がまだない学生も含まれた。英語で最後まで書くことを一度諦めてしまった学生の声に対しては、「まずは立ち止まらずに書き続けること」が重要であり、そのためにパネリストの両氏や司会のライアン先生が工夫していることを共有した。また、論文の投稿先を決める際の考え方については、自分がどのような読者に論文を読んでほしいか、どのようなフィードバックを受けたいかなどについて総合的に考え、自分にとって最も適切と思われるジャーナルを選ぶことが重要とのことであった。その他、AI・翻訳ツールとの向き合い方などについても議論が展開した。

最後に、受講者へのメッセージとして、山﨑氏からは「完璧を求めず、先延ばしせずに研究活動をアクティブに続けていこう」、小島氏からは「未完成論文も自身のvulnerability も信頼できる人に共有し、チャレンジしていこう」といった激励の言葉が贈られた。両氏のアドバイスは、英語論文ライティングに限らず研究者が活動を続けていくにあたって重要なマインドセットに関わる部分も多く、大変充実した時間となった。

以上

(記録:早﨑綾)

開催詳細
  • 日時:2023年3月6日(月)3時限(13:00-14:30)
  • 形式:オンラインライブ講義
  • パネリスト:
    • 小島直子氏(立命館大学政策科学部准教授)
    • 山﨑泉氏(学習院大学国際社会科学部准教授)
  • 司会・進行:ライアン・スティーブン先生(文学学術院教授)
  • 使用言語:英語
  • 参加者:文学研究科在籍者 6 名
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