翻訳シンポジウム
シェイクスピアを翻訳する — 日・英翻訳の実際
日 時: 2019年1月12日(土) 12:30〜14:00
場 所: 早稲田大学戸山キャンパス 36号館582教室
講 師: 本山 哲人 氏(早稲田大学法学部教授)
今野 史昭 氏(明治大学専任講師)
Doctor Rosalind Fielding (翻訳家・ドラマトュルク)
司会・講師: 冬木ひろみ(早稲田大学文学部教授)
<使用言語>
日本語・英語 (通訳なし)
<発表タイトル(発表順)>
冬木 ひろみ「シェイクスピアを翻訳する理由:明治の時代から」
本山 哲人 氏「東京シェイクスピアカンパニー『リヤの三人娘』を英訳するにあたって」
今野 史昭 氏「震災後のシェイクスピア」
Doctor Rosalind Fielding:”Kakushinhan’s Hamlet x Shibuya: Translating Tokyo’s Shakespeare”
<シンポジウム概要>
シェイクスピアの翻訳は全訳を成し遂げた坪内逍遙から始まったのは論を俟たないが、その後シェイクスピアの日本語訳は現在に至るまで数多く出版されている。では翻って、なぜシェイクスピアの翻訳はこのように数多く出版されるのだろうか。この問いかけは、翻訳自体の意義を探るとともに、現代次第に数が増えつつある日本の外へ向けられた視線、つまり日本で製作され上演されたシェイクスピアの翻案ものの戯曲を英訳して海外にその独自性を示す、あるいは問いかけることの意義も問うことになるであろう。
本シンポジウムでは、日本におけるシェイクスピア翻訳の初期の頃の実態について触れた後、3名の講師により、現代日本におけるシェイクスピアの翻案ものと考えらえる上演とその戯曲を英訳して発信することの意義について、特色ある劇団の具体例を取り上げて発表して頂く。発表の後、質疑応答と発表者による討論も行う。