2022年7月3日(日)午前 10時より、オンラインにて「現代社会における危機の解明と共生社会創出に向けた研究」部門主催の研究会を開催致します。
詳細は下記の通りです。
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報 告
東日本大震災遺族の震災伝承による心の復興に関する研究
―岩手県大槌町の震災遺族へのインタビューを中心として―
野坂 真 氏(文学学術院 講師(任期付))
東日本大震災の津波被災地では、発災から10年以上が経ち、モノの復興は完了しつつあるように見える。しかし、災後を生きる人々が心穏やかに暮らしていける環境づくりなど「心の復興」は今でも重要な課題であり続けている。同時に、次に起こるかも知れない大災害に備え、実際の震災の経験に基づく教訓を次世代や他の地域に継承する「震災伝承」は、日本社会全体における重要な課題となっている。震災遺族のように深刻な経験をした人々にとって、震災後の経験や気持ちを表現することは、大きな心の負担をともなうことも多い。しかし、1万8千人以上が犠牲となった東日本大震災の教訓は、犠牲者に関わる経験なしに考えることはできない。このような両立が難しい、だが両立することが重要な2つの課題にいかに応えるか。
そこで、津波で住民の1割弱が犠牲となった岩手県大槌町において、遺族が自身の経験や気持ちをいかに表現しときに伝えようとしているか、遺族にとって表現するという行為と心の復興とにどのような相互作用があるか、報告者が約10年にわたり続けてきた遺族へのインタビューや現地での実践から社会学的に検討する。
参加申込フォーム:https://forms.gle/8SszwgpXrVQg9f9L9
(7月1日(金)17:00まで)
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皆様のご参加をお待ちしております。