重度の障害をもつお子さんを育てている藤井氏から同じ悩みを持つ親の居場所づくりを行ったり、幅広く障害のある子供の持つ親の支援を行なっていること、その中で当事者だけでは知り得ない、あるいは口に出して表に言えないと悩んでいるような悩みに対して具体的ケースを示しながら、高齢社会が進む日本における今後に重要である保護者や兄弟の悩み事や課題についてお話をいただいた。また、全国的に講演を行い、悩まれている親や行政へのアドバイスを行なっている組織を運営しているため、その組織の課題についても語っていただいた。
質問も活発に出され、その後参加者同士での交流も積極的に行われた。
くわえて、今回の講演のポスターは早稲田大学の広告系サークルにコンペで依頼し、作成いただいた。今後も大学の研究にも積極的に専門的スキルの持った学生とコラボをしながら進めてゆきたいと考えている。

講師:藤井奈緒氏
(記 村田晶子・久保田治助)
開催詳細
- 講演題目:超高齢社会の孤立・孤独問題における障害児・者の家族支援の実践と課題−『親なきあと』相談室 関⻄ネットワークを事例として−
- 講師:藤井奈緒氏(『親なきあと』相談室 関⻄ネットワーク・代表理事)
- 日時:2025年2月4日(火)14:00-16:00
- 開催方式:対面(早稲田大学戸山キャパス33号館3階第2会議室)とオンライン(Zoom Meeting)
- 参加人数:22名(学内教員・学生・院生・デイサービス職員・企業・保育園・PTA・当事者・社会福祉法人関係者など)
- 主催:早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「現代社会における危機の解明と共生社会創出に向けた研究」