酒井直樹氏が「文明論的転移」という概念を手がかりに西洋の同一性規範によってアジアを含む「残余」の世界がどのように主体化(subjectify)されたのかを、国際性に対する「間際性」(transnationality)や「外人」(stranger)の再意味化を通して話し、それを受けてディスカサントの渡邊英理氏が現代文学の事例も挙げながらコメントし、会場およびオンラインから若手の研究者を中心に活発な質疑が行われた。
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(報告:坪井秀人)
開催詳細
- 日時:2024年4月30日(火) 17:00~19:30
- 形式:対面とオンライン(ZoomWebinar)の併用
- 発表者:酒井直樹(コーネル大学名誉教授)
- 発表題目:文明論的転移と近代の二極性
- ディスカサント:渡邊英理(大阪大学教授)
- 司会:坪井秀人(早稲田大学教授)
- 対面参加者:123名、オンライン参加者:126名
- 主催:早稲田大学総合人文科学研究センター角田柳作記念国際日本学研究所