早稲田大学文学学術院 総合人文科学研究センター
「現代社会における危機の解明と共生社会創出に向けた研究」部門主催講演会
「夜間中学の歴史・現状と課題~日本語学級での指導の歩みから~」
開催の趣旨
当部門は、現代社会の中で生き難さを抱えている人々の暮らしや学びの実態にせまり、共生社会を創出する方策を検討してきた。
今日、憲法、教育基本法のもとで、基本的な学習の権利が保障されているにもかかわらず、不登校児童生徒数が増加し、また、生活困窮、差別のために十分に義務教育を受けられなかった義務教育未修了者が相当数に存在している現状である。 このことを踏まえて、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」いわゆる「教育機会確保法」が2017年に施行され、全国に夜間中学を設置する動きが展開している。
関本先生は、夜間中学で長く教員を勤められ現場の経験者であり、現在夜間中学の設置運動の先頭で奮闘されている。夜間中学をめぐる現状と課題についてお話をしていただき、今日の教育をめぐる課題について考え合う機会としたい。
- 講師 関本保孝氏
- 日時 2023年7月27日(木)17時から19時
- 会場 早稲田大学戸山キャンパス 33号館第11会議室(33号館低層棟6階)(同時オンライン開催)
- 申込み先 https://forms.gle/XRYGLM2Jmka5oBzZ7
- ZOOMでの参加ご希望の方にのちほどリンクをお知らせします。
講師プロフィール
1954年神奈川県三浦市生まれ。1978年3月中央大学文学部史学科卒業。1978年より約36年間、夜間中学校日本語学級で中国帰国者や新渡日外国人に日本語を教える(墨田区立曳舟中学校、足立区立第四中学校、世田谷区立三宿中学校、墨田区立文花中学校の各夜間学級)。2014年3月墨田区立文花中学校夜間学級を定年退職。現在、「えんぴつの会」で夜間中学卒業生等への学習支援や、三鷹市内の「ピナット」で外国につながる小中学への学習支援を行う。また、「夜間中学校と教育を語る会」「神奈川・横浜の夜間中学を考える会」で夜間中学拡充の取り組みを進める。基礎教育保障学会事務局次長。