「COVID-19」研究会
総合人文科学研究センター研究部門「COVID-19を経験した社会の人文学」2023年度第2回研究会
大学生の苦情・異議申し立て:COVID-19下での
イギリス高等教育独立裁定局(OIA)の活動
日時:2023年5月27日(土)10:30~12 : 00
方法:Zoomを使用したオンライン開催
報告者:沖 清豪(本学教授)
COVID-19の感染拡大やそれに伴うロックダウンは、世界の大学教育に甚大な影響を及ぼした。それは教育の質の低下やオンラインによる対面授業の代替にとどまらず、学生の教育機会の喪失やそれに伴う学生からの苦情・異議申し立てにつながっている。特に、学生の苦情を全国規模の独立機関で検討する制度が導入されているイギリス(本報告ではイングランドとウェールズ)の場合、高等教育独立裁定局(The Office of the Independent Adjudicator for Higher Education, OIA)で裁定する件数が増加し、従来の年次報告書だけでなく、COVID-19に特化した事例レポートが公表される事態となっている。
本報告はイギリスにおけるCOVID-19の感染拡大下における学生の苦情内容の特徴やその苦情申し立ての対応状況について整理しつつ、過去20年間、学生の苦情・異議に対して裁定を下しているOIAの機能についても検討することとしたい。
※付記:この研究会は公開で行われますので、どなたにもご参加いただけます。研究部門にご所属でない方は、5月26日までに御子柴善之研究室に参加希望をメールでお伝えください。URLをお届けいたします。
連絡先:御子柴善之研究室([email protected])