MESSAGE
早稲田大学理工が2033年に創設125周年を
迎えるにあたり、理工学術院長からの
ご挨拶です。
早稲田大学の創立者大隈重信は理工系の人材育成の必要性を痛感し、明治41年(1908年)2月に、私学にとって不可能とさえ言われた理工科を設置し、2033年に創設125周年を迎えます。設立当初から「理を以て工する」という大隈の理想に基づき、理工科あるいは理工学部という名称が使われ、その理念は今日の理工学術院にも引き継がれています。理工学術院は我が国の私立大学の理工系学部研究教育機関として最も古い歴史があり、この間、非常に多くの卒業生を輩出し、彼らは国内外において大きな活躍を見せています。
今、早稲田理工・西早稲田キャンパスは大きな変革期にあります。主に教室棟として長く利用されてきた52号館、53号館、54号館を中心に、西早稲田キャンパス再整備工事の第一期が進んでいます。日本建築学会賞を受賞した既存の52号館を生きた教材として継承し完全に保存しながら、これを跨ぐように新52号館が建設されます。53号館と54号館は新しく生まれ変わり、合わせて延べ床面積は約3倍に増床されます。加えて西早稲田キャンパス再整備工事の第二期計画も進行中です。新しいキャンパスは、建設が完了した建物から漸次、学生や教職員のみなさんに利用されることになります。
ここ10年の間にキャンパスの様子は大きく変わり、早稲田理工も大きく変わります。伝統を重んじたうえで、新しいものを取り入れながら、みなさんと一緒に早稲田理工のこれからの100年を築いていきたいと思います。