地元の新たな雲海スポット「SORA terrace」
大学院政治学研究科 修士課程 1年
飯塚 智也(いいづか・ともや)
私の故郷・長野県山ノ内町は、スキーや温泉などを目的とした人が多く訪れる観光の街です。今回は、そんな山ノ内町にできた新たな観光スポット「SORA terrace」を紹介したいと思います。
皆さんは、雲海をご存じですか? 雲海とは、山や飛行機などの高高度から見下ろしたときに、下にかかる雲がまるで海のように見える気象現象です。ただし、気温や湿度、風向きなど、さまざまな条件が合ったときにしか見ることはできません。2015年にオープンした「SORA terrace」は、雲海を高確率で見ることができる国内屈指の雲海鑑賞スポットで、冬季にはスキー場として利用されている「竜王マウンテンパーク」の頂上にあります。頂上にある「SORA terrace」までは、ロープウェイに乗って向かいます。ここにはテラス席やカフェ・レストラン(「SORA terrace cafe」)があり、きれいな景色と共にゆっくりとした時間を満喫できます。
写真左:ふもとのロープウェイ乗り場 右:山頂にある「SORA terrace」
夏休みに帰省した際、私も初めて行ってみました。私が「SORA terrace」に到着したのは、8月終わりの15時ごろ。その日はどんよりと曇っていて、雲海を見られそうな気配は全くありませんでした。それでも、雲海が現れるまで根気よく「SORA terrace cafe」で待つことに…。

到着直後の様子
18時ごろになると、日が傾き始め、気温が下がってきました。すると、周辺の山肌から次々に雲が発生し、瞬く間に雲海となったのです。さらにこの日は雲海だけでなく、きれいな夕日まで見ることができました。雲海と夕日をセットで見られる日は非常にまれとのことで、偶然訪れた日にこんなにも幻想的な景色を見られて、とてもラッキーでした。
写真左:あっという間に雲海が完成 右:夕日が差し込む幻想的な景色
山ノ内町には今回紹介したスポット以外にも、温泉に入るニホンザルが有名な「地獄谷野猿公苑」や信州名物の「おやき」など、素晴らしい場所や食べ物がたくさんあります。ぜひ一度訪れてみてください!
◎長野県山ノ内町はこんなところ◎
長野県の県庁所在地である長野市から車・電車で約1時間のところにある山ノ内町は、その名の通り周囲を山々に囲まれた町。冬はスキー場、夏は避暑地として多くの人々が訪れる。また、温泉地としても有名で、数百年の歴史を持つ温泉旅館もある。