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プロの考えに触れてみて

しばしば、何らかの仕事をして金銭をいただくとき、「プロ」と言われる。教員は何らかの知識や考え方を伝え、何らかのスキルを身に付けさせるプロである。

時に、分野の違うプロの考え方に触れることは刺激的である。最近ではお手軽にYouTubeの動画でも触れることができる。しばしば拝見するのは、「星のカービィ」や「スマブラ」を生み出したゲームクリエイター、桜井政博氏の動画である。その動画では、ゲーム制作の哲学からチーム運営まで、プロとしての姿勢が率直に語られる。本来ならば、書籍で触れたり、直接話を伺ったりするのが良いのだろう。とはいえ、動画なら家事をしながらでも触れることができる。触れるというより、かするくらいか。

その動画から感じるのは、彼のインプット・アウトプットの量が多いことである。彼はゲームのヘビーユーザーである。多くのプレーからどういったゲーム性があるのかを具体的に指摘する。なんと、ゲームしつつ、もう一つの画面で映画を同時に見ていることもあるとか。アウトプットはコラム執筆や広報活動。宣伝のために積極的に表に出るとのこと。先の動画も260本ある。こうした入出力の多さが、話に説得力を持たせているように思う。

最近では、生成AIがさまざまな情報を与えてくれる。一方で、プロと呼ばれる人は、AIの出力結果では物足りなくなるくらいのインプットやアウトプットを自然にやってのけそうである。むしろ、インプットやアウトプットが勝手に太くなっていかなければウソだろう。

(N)

第1187回

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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