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心身の健康を損ねる前に、ストレスに気付くには?

保健センター こころの診療室 保健師 野倉(のくら)

学業やサークル活動、アルバイトなど、大学生活を多忙に過ごしていると、自分の健康に気を配る余裕がない人も多いのではないでしょうか。今回はストレスに焦点を当てて、病気になってから気付くのではなく、早めに不調に気付く方法をお伝えします。

ストレスとは?

ストレスとは、外部からの刺激などによって生じる心身の反応のことを指します。心身にかかる外的刺激をストレッサーと言い、私たちの体は、ストレッサーに遭遇するとそれを解消しようと防御反応が働きます。ストレッサーにうまく対応できなかった場合、心身・行動面にさまざまな反応が現れ、これをストレス反応と言います。

ストレッサーとストレス反応を知る

大学生が感じやすい主なストレッサーとストレス反応を見てみましょう。

ストレッサーはネガティブなものばかりでなく、入学や卒業、内定などの喜ばしい出来事も含まれ、個人の受け止め方によって、良いものにも悪いものにもなり得ます。ストレス反応は放っておくと症状が悪化する可能性があるため、自分に生じやすい反応を知り、早期に対処することが大切です。

ストレス反応に気付くためのセルフモニタリング

不調に気付くには、自分の状態を把握しておくことが大切です。就寝時刻や起床時刻、日々の行動などを記録することで大まかな睡眠パターンを把握できる睡眠日誌やアプリを利用して、睡眠と活動のバランス、その日の気分を記録するセルフモニタリングを始めてみましょう。記録を付けていて、睡眠時間が減ってきたり、生活リズムが乱れてきたりしたら不調のサインかもしれません。予定を詰め過ぎていないか、ストレスがかかり過ぎていないか、自分の生活を振り返り、意識的に睡眠・休息の時間を確保するようにしましょう。

ストレスは生きていく中で避けることはできないため、ストレス反応が小さいうちに、休養やリラックスできる時間を取るなど対処していくことが大切です。それでも症状が改善せず学業や日常生活に支障を感じる場合は、専門家のサポートが必要な可能性があります。保健センターでは、治療が必要かどうか、医療・サポート機関の案内などの健康相談ができるので、利用してみてください。

【参考文献】
こころのセルフケア(東京都立精神保健福祉センター)
・『大学生の健康ナビ キャンパスライフの健康管理』山本眞由美(岐阜新聞社、2016年)
ストレス軽減ノウハウ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(厚生労働省)

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