仲間を頼ることで多くのことが可能になった
政治経済学部 3年 松尾 尊(まつお・みこと)

応援部チアリーダーズに所属しています
2024年9月16日(月・祝)、早稲田スポーツフェスタin東伏見が開催されました。早稲田大学東伏見キャンパスを開放し、近隣住民の方々や早稲田スポーツファンの皆さまに対して、日頃の感謝の気持ちを込めて各種スポーツの体験教室などを行うイベントで、例年、体育各部の部員が中心となって企画運営を行っています。今年は44部中35の体育各部が参加し、野球部は球速を測るピッチング体験、ラクロス部はショット体験など、各部がそれぞれの企画を用意しました。
天候が危ぶまれていましたが、当日は青空の下、約4,500人の方々にお越しいただき、盛況のうちに終えることができました。

東伏見キャンパスにて
人を頼る大切さ 一生懸命していれば周りは力を貸してくれる
私はこのイベントで統括を務め、スタッフの選出など運営企画を行う中で、多くのことを学びました。
事前準備として、8月頃に近隣住民の方々への告知のためにポスティングを行いましたが、その人員集めには苦労しました。体育各部実行委員は全44部から200人以上、体育各部部員はそれ以上いるため、SNSやメールで呼び掛けを行っても、受け身になり積極的に手が上がらないフリーライダー現象が起こってしまい、なかなか集まりません。当初、私は人に頼ることが苦手で、何とか自分一人で解決しようともがいていました。
そんなある日、行き詰まっている私を見て、共同主催の競技スポーツセンターの職員の方が「もっと頼っていいからね。そのための仲間なのだから」と声を掛けてくださり、気持ちがすっと楽になった感覚がありました。
アドバイスを受け、各部から選出された早稲田スポーツフェスタ担当の3人に恐る恐る「助けてほしい」と初めて相談してみたんです。すると、知人に声を掛けてくれるなど快く協力してくれ、結果的に、9人で無事ポスティングを終えることができました。この経験から、それ以降もさまざまな場面で必要なときに仲間を頼ることを意識し、「今年はスムーズだね」と言っていただけるほど順調に仕事を進めることができました。

運営スタッフの浅見真凜さん(スポーツ科学部3年、応援部)と当日の会場で
当日の人員集めはポスティングとは比にならない程の人数を集める必要がありましたが、約100人もの部員に協力してもらえました。今まで人を頼れなかったのは、助けを求めることで嫌な顔をされるのでは、という恐怖心が理由です。自身が一生懸命していることに対してはみんな嫌な顔をせず協力してくれる、そして、連携や相談を通して自然と人の輪が広がり、相互に協力できる環境ができあがっていくという、人と人とのつながりの大切さを学びました。
多くの人に支えていただいていることに、改めて気付けた
当日の会場内ではもちろん、会場外でも、近隣の方々から「いつも頑張っているものね」「応援してるよ」と温かい言葉を掛けていただきました。私は応援部に所属していますが、そもそも観客や早稲田スポーツファンの方々がいなければ応援席を盛り上げることは不可能です。このような温かな気持ちで応援してくださる方々がいるからこそ、選手への応援を続けることができます。普段直接関わることが無い方と触れ合ったことでその事実に気付き、このつながりを大切に一生懸命に活動しよう、活動を通して恩返しをしようと思うようになりました。

当日はトランシーバーを用いてトラブル対応などにあたりました
当日は人員の変更が生じ、ばたばたとしてしまったり、トラブルによりイベント開始時刻ぎりぎりまで準備ができていないことがあったりとハプニングがありましたが、みんなに支えてもらいながら、全力で対応し、無事終えることができました。真剣に取り組めば、結果はついてくると感じられたことも、今回のイベントを通して学んだことの一つです。
「来て良かったね」「楽しい!」「帰りたくない!」と、あちこちから聞こえる来場者の言葉が本当にうれしく、やって良かったと思えた瞬間でした。壁にぶつかることもありましたが、スポーツフェスタ統括として活動した時間は、多くの学びを得ることができた有益な時間となりました。あらゆる人とのつながりを大切に、これからも部活動にいそしみ、支えてくださる皆さまに恩返しをしていければと思います。
(左)アーチェリー部によるアーチェリー体験、(右)野球部によるティーバッティング体験