姿勢と健康03【GEC設置科目】
教育学部 4年 森本 梨花子(もりもと・りかこ)
皆さんは、姿勢に自信はありますか? 大学の授業やインターンなど、日々パソコンと向き合い、肩こりや腰痛を感じている人も多いかと思います。私もそんな1人でしたが、碓田拓磨先生(グローバルエデュケーションセンター非常勤講師)の「姿勢と健康」の授業で、注意するべき姿勢習慣やその対策方法などについて学び、正しく健康的な姿勢を習得することができました。
碓田先生は本授業の他、「虎ノ門カイロプラクティック院」の院長を務める傍ら、順天堂大学医学研究科博士課程(現在、博士課程2年)で姿勢について研究を深め、さらに姿勢のプロフェッショナルとしてバラエティー番組へ出演するなど、多岐にわたり精力的に活動されています。さまざまなアプローチで、姿勢の重要性を世の中に発信されている碓田先生。私たちも毎回授業で、姿勢に対する先生の熱量を感じることができます。

授業で毎回使用するプリント。学んだことを理解しやすい、書き込み式になっています
本授業では具体的な方法論だけでなく、姿勢改善のステップを段階的に学んでいくことができます。姿勢改善というと、ただ姿勢を変えることだと思ってる人も多いかもしれません。碓田先生は、「姿勢改善の本質は、身体が変わることである」とおっしゃっています。姿勢改善で身体が変わることにより「集中力アップ」や「安定したメンタルの維持」にもつながり、それにより日々の行動や物事の捉え方、さらに周囲からの印象も変化していく。姿勢改善が日常生活の質の向上と関係が深いと、体系的に学ぶことができます。
さらに机上での学びにとどまらず「実践の学び」が豊富にあることも本授業のもう一つの特徴です。具体的な実践として、理想的な姿勢である「100 点姿勢」や椅子に座ったときの基本姿勢である「椅子の整座」、猫背を正すストレッチ「キャットレッチ」などを学びます。ちなみに「100 点姿勢」とは、正面から見た場合は左右対称の姿勢。横から見た場合、耳の穴や肩の頂点などを通る線が一直線になる理想的な姿勢を指し、それを維持できるようになることが目標です。ペアの人に体の歪みを指摘してもらったり、アプリを使って体が歪んでいるところ(例えば右肩が上がっているなど)を把握して、姿勢の癖を意識しながら少しずつ自分の 100 点姿勢へと修正していきます。姿勢が崩れがちな私にとって、どこでも手軽にできるこれらの実践は、日常生活においてとても役に立っています。初回の授業では、2、3分でギブアップしていた「椅子の整座」も、最終講義に近づくにつれ、10分、20分と苦なく維持できるようになり、自分の身体の変化にとても驚いています。
肩こりや腰痛、猫背などに苦しんでいる早大生の皆さん、ぜひ「姿勢と健康」を通して、姿勢と未来のアップデートをしてみませんか?
写真左:猫背を正す「キャットレッチ」。 日々のデスクワークやスマホなどによって丸まりがちな身体をリセットし、適切な姿勢へ引き戻します
写真右:上半身を地球に対して垂直にして座る「椅子の整座」。私は介護の業務に就いていて腰痛があるのですが、この整座をしているときは腰の痛みが軽減されます
撮影:番正 しおり