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鳥人間コンテストに向けて人力飛行機を製作しています

一番感動したのは、仲間と作った機体が飛んだこと!
「早稲田大学宇宙航空研究会(鳥人間プロジェクト)」

プロジェクト代表 基幹理工学部 3年 水本 幸希(みずもと・こうき)

電装班に所属し、尾翼の操縦機能や機体の状態(速度や姿勢角など)を計測するシステムの設計、パイロットがフライト中に見るナビゲーターアプリの製作をしています

人力飛行機を飛ばすのって夢がありますよね。そんな夢をかなえようというのが早稲田大学宇宙航空研究会(WASA)の鳥人間プロジェクトです。

鳥人間プロジェクトでは翼班、駆動・フレーム班、フェアリング班(コックピットを発泡スチロールで覆っている部分を担当)、プロペラ班、電装班に分かれて活動しており、それぞれの班で作ったものを飛行場で組み立てて飛ばしています。そして毎年7月下旬に開催される「鳥人間コンテスト選手権大会」(主催:読売テレビ放送株式会社)に出場し、優勝を果たすことが目標です。

私がこのサークルに入ったのは何かものづくりをやってみたいから、という安直な理由です(笑)。また、「仲間と共同で製作するのを楽しみたい」、「自分が得意としている電子工作やプログラミングの知識を生かしたい」という理由も。ものづくり系サークルの中ではトップレベルで規模の大きなものを製作できるところに魅力を感じました。

作業風景(床が散らかっているのは日常茶飯事!)

毎年「鳥人間コンテスト選手権大会」がテレビで放映されたり、最近ではNHKの朝ドラ『舞いあがれ!』で人力飛行機について取り上げられたりと華やかな面も注目されていますが、実際には、機械の故障、作業場の移転、飛行場での部品の破損など、予期しない問題も多く発生します。毎年1年間かけて機体を作っていくのですが、何かしらの困難が立ちはだかるので簡単には作り終わりません。また、進捗(しんちょく)が遅れると他班にも影響を及ぼし、全ての班が作り終えないとフライトができません。

各班長や設計者はプレッシャーを抱えながら製作していますが、毎回、仲間と協力して何とか乗り越えることでみんな成長し、団結力が高まったと感じています。

写真左:プロペラ製作が終わったときの様⼦(戸山キャンパスにある学生会館地下2階の作業スペース)
写真右:翼を全て組み合わせると、西早稲田キャンパス 63号館のアトリウムを埋めるくらいの⼤きさに!

プロジェクト代表として最も責任が大きいのは、鳥人間コンテストの出場申込書の作成です。書類選考に合格しないと機体が完成しても出場できないので、申込書では全力で自チームのアピールをします。この原稿を執筆している時点では、まだ今年の選考結果は出ていませんが、内心では相当冷や汗をかきながら結果を待っています。

荷重試験の様⼦(西早稲田キャンパス 59号館工作実験室)

このサークルでの活動を通じて、社会人にとって必要不可欠であろう責任感や、仲間と目標を達成するためのコミュニケーション能力を身に付けることができました。おまけに学科の授業では得られない知識や技術も習得することができて、一石二鳥です。

そして、一番感動したのは、仲間と作った機体が飛んだこと! 自分が製作に関わった機体が飛ぶというのは、人生の中でとても大きな思い出になります。学生生活で「1から飛行機を作ってみたい」、「鳥人間コンテストに出てみたい」と思っている方は、ぜひこのサークルに入会することを検討してみてください。

静岡県静岡市の富士川滑空場で800m飛行できたときの記念撮影

YouTubeでは飛行中の様子などを公開しています

【早稲⽥⼤学宇宙航空研究会(WASA)について】

早稲⽥⼤学宇宙航空研究会(WASA)は、理⼯学術院公認のものづくりサークルで、四つのプロジェクトに分かれて活動をしています。

  • 「⿃⼈間プロジェクト」⿃⼈間コンテスト出場を⽬指し、⼈⼒⾶⾏機の設計・製作・運⽤を行う
  • 「天⽂プロジェクト」観測会や勉強会、プラネタリウムの製作を行う
  • 「電装プロジェクト」⾶⾏機ロボットの製作やラジコンの⾃動⾛⾏制御を通してWASA内の電装技術の集約と発展を⽬指す
  • 「ロケットプロジェクト」モデルロケットや⽸サット(空き缶サイズの模擬人工衛星)の製作を行う

活動の歴史は⻑く、宇宙・航空分野の学科が存在しなかった1960年代当時の早稲⽥⼤学に、「学科にとらわれず、宇宙・航空分野の研究を⾏うこと」を⽬的に設⽴されました。これまでに宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員をはじめとした著名な校友(卒業生)を輩出しており、定期的な交流会を開催しています。現在は他⼤学とのインターカレッジを組んでおり、さまざまな⼤学の学⽣と共に活動をしています。

【公認サークル情報】

サークル名:早稲田大学宇宙航空研究会(鳥人間プロジェクト)
団体区分:学術院承認サークル
サークル創設年:1985年
ジャンル:ものづくり
活動日時:毎日
構成人数:約40人
活動場所:学生会館または作業場(西早稲田キャンパスから徒歩7分ほど)など
Webサイト:https://wasa-birdman.com
Twitter:@wasa_birdman
◆YouTube:https://www.youtube.com/@WASABirdman

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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