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早大生の強い味方! 身近にあって頼れる保健センター

皆さんは学内の保健センターを利用したことがありますか? けがをしたときや、具合が悪くなったときに頼れる施設であるのはもちろんですが、他にもさまざまな役割がある早稲田大学の保健センター。診察でなくても、保健師や専門医へ心身についての相談ができたり、一般のクリニックと同様の診察が受けられたりと、早大生に寄り添った施設です。今回は、早稲田ウィークリーレポーターの長谷川拓海さんが、保健センターを訪問。知っているといざというときに安心できる、そんな保健センターのあれこれを保健師の方に聞いてきました。また、「こんなときどうしたらいい?」という疑問にも答えてもらいました。

(左から)長谷川さん、清水保健師

保健センターは早大生が安心して利用できる場所です

保健センター  保健師 清水 雄介(しみず・ゆうすけ)
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
教育学部 4年 長谷川 拓海(はせがわ・たくみ)

保健センターには、学生相談室・保健管理室・診療室・こころの診療室・分室があります

――保健センターはどのようなところですか? また、学生はどのように利用しますか?

保健センターは早稲田キャンパスの25‐2号館にあり、大学全体における健康の保持・増進に関する施策を実施している組織です。また、25‐2号館では保険診療も行っています。

相談部門と医療部門に加え、教育部門(※)の三つの部門があり、それぞれに特化した施設やサービスを提供しています。相談部門には臨床心理士が学生の心理相談を始めとする諸相談に応じている「学生相談室」があり、医療部門には医師や保健師が健康相談に対応する「保健管理室」と、専門医による診療が受けられる「診療室こころの診療室」があります

(※)グローバルエデュケーションセンター設置科目「こころとからだの健康」の開講や、学生の心身の健康を保持・増進するための啓発活動を実施している

「保健管理室」は具体的には、学生健康診断の実施運営や健康相談受付など学生生活を健康面で支援する窓口です。健康診断後の学内2次検査の実施や病院紹介、英文や指定の検査項目・様式がある健康診断書の発行を行っています。就職や留学用で発行を利用する学生が多いですね。これらは、当該年度に大学が実施する健康診断を受けた学生が対象となります。

また、各キャンパスには保健センターの「分室」があります。

保健管理室は大隈ガーデンハウス(25‐1号館)の1階にあり、ここでは予約なしでも保健師に相談することができる

各キャンパスにある分室は、身近な保健室

――保健センターと各キャンパスにある分室はどのような違いがありますか?

保健センターが早稲田キャンパスの25‐2号館一カ所に存在するのに対し、分室は各キャンパスにあり、より学生に身近な存在ともいえます。例えば、授業やサークル活動でけがをして応急処置が必要なときは、ぜひ分室を利用してください。保健師が必要な処置をし、検査や治療が必要と判断した場合は、適切な病院を案内します。けがだけでなく健康相談での利用もできるので、あまり構えず気軽に立ち寄って大丈夫です。ただし、分室によって開室時間が異なるので、保健センターのwebサイトを確認した上でご利用ください。

戸山、西早稲田、所沢分室は学生相談室の分室機能も兼ねており、臨床心理士によるカウンセリングを実施しています。こちらは原則予約制です。

写真左:分室に関しては、戸山分室の南保健師にも話を伺った。戸山キャンパスには学生会館やスポーツジムもあるので、施設利用中の体調不良やけがでの来室者もいるそう
写真右:戸山キャンパス33号館地下1階にある戸山分室入口

一方で、25‐2号館の保健センターには「診療室・こころの診療室」があります。一般的なクリニックと同様に診察を受けられる施設です。内科と心療内科、精神科の専門医が常駐しているので、診療を希望する学生はこちらを利用してください。

――診療室・こころの診療室を受診するときの注意点はありますか?

診療室・こころの診療室での診療は保険診療扱いとなり、費用がかかります。一般的なクリニックと同様、患者である学生は所定の医療費を負担します(※)。持ち物は現金・学生証・保険証があれば大丈夫です。また原則、電話での予約をお願いしています。診療室のWebサイトにも情報は載っているので、初めての方はそちらを確認しておくと安心かなと思います。

(※)学生健康増進互助会の「医療費給付制度」が利用できます。詳しくは、こちらから。

今まで保健センターを利用したことが無かったという長谷川さん

一般的なクリニックと同様というと、診療室へ足を運ぶことに抵抗を感じる学生もいるかもしれません。しかし、実際に利用している学生の多くは、のどの痛みや鼻水などの診療(※)や健康診断後の経過観察、心理的な要因で頭痛やだるさを感じるなど、誰もが抱えるような症状を訴える人が多いです。専門医も早大生の学生生活を理解した上で外部のクリニックと同様の診察をするので、こういった学内の医療機関を利用するのは学生にとって大変メリットがあると思います。

(※)新型コロナウイルス感染症への感染が疑われる場合は、他院への受診を案内する場合があります。

自分の健康は自分で守る。そのために、学生の今できることとは?

――保健センターには充実した施設があると分かりました。では、そもそも健康でいるためにはどうしたらいいのでしょうか?

日々の生活を通して健康を保持・増進することを“学んでいく”のが大切だと思います。食事や運動、睡眠、休養のバランスを最初から上手にとるのは難しいです。体調不良を感じたらしっかり休養を取る、健康診断の結果に基づいた行動をする、ストレスをため込みすぎないよう人間関係を整えてみるなど、自分に合った生活習慣を大学生活で学んでいってください。

杜の相談室

早稲田ウィークリーのコーナー「杜の相談室」では、保健センターの保健師や管理栄養士、臨床心理士などの方に執筆いただいている、早大生の健康な生活を支援するコラムを掲載中

その過程で健康の保持・増進が難しいと感じたときは、ぜひ大学のサービスを使って対処してください。保健管理室では、保健師や専門医が相談や診療に丁寧に応じています。「授業も忙しい上に生活習慣も乱れてしまってどうしようもない」など、ざっくりとした相談でも大丈夫です。1人でつらいときは遠慮せず、周りの人たちを頼っていいんです。基本、自分の健康は自分で管理するものですが、他者の力を借りながら健康を保持・増進する力を身に付けるのも大切なことなんです。

――その“健康を保持・増進する”ためにも、健康診断は受けた方がいいのでしょうか?

穏やかで優しい口調で話してくれた清水保健師

例年4月に学生定期健康診断を無料で行っているので、ぜひ受診してほしいです。正規学生は全員対象となり、保健センターWebサイトやMy Wasedaから案内をしています。自分の健康状態を知るいい機会ですし、もし異常があれば早期に治療を開始して病気の悪化を防げます。診断の結果から、感染症を疑う学生も見つかります。大学という集団行動をとる場では、学内での感染症の蔓延(まんえん)を防止するためにも学生定期健康診断を受けてください。

また、当該年度の診断を受ければ、自動証明書発行機から健康診断証明書(手数料1部300円)を受け取ることができます。学外の医療機関でも発行していますが、一般的には数千円から数万円ほどかかることもあり、経済的な面でも学内の学生定期健康診断を受けることは、学生にとってもメリットは大きいと思います。自分の健康状態を保つために、ぜひ学生定期健康診断は毎年受けてほしいですね。

健康な状態で大学生活を送るためにも、保健センターを利用してみよう

【Q&A】こんなときどうしたらいい?

学内での体調の変化や、不安を抱えているとき、保健センターの施設を利用することができます。

――学内で体調が悪くなったり、けがをした場合は?

急な体調の変化やけがは、キャンパス内の分室を利用してください。特に夏場だと屋内にいながら熱中症の症状を発する人が多いので、注意しましょう。

――月経痛など婦人科にまつわる質問や相談をしたい場合は?

つらい月経痛が続いている、症状がだんだんひどくなってきているなど、日常生活に支障が出ている場合は、外部医療機関を受診しましょう。医療機関で相談するほどではないと思うけど「ちょっと心配…」という方は、保健管理室で月に一度行われる女性健康相談(※)をおすすめします。無料で女性ヘルスケア専門医に相談ができます。就職活動や資格試験などの大事な時期や、社会人になる直前で困らないように、学生生活の中で時間をつくり、月経トラブルを解決しておきましょう。原則予約制です。

(※)第3火曜日予定。詳しくは、こちらから

――気分が落ち込んで眠れないときは?

保健センターの中では、学生相談室こころの診療室、診療室の心療内科で対応します。学生相談室ではカウンセリング、こころの診療室や心療内科では医師による診療を行います。

――外部の医療機関に診てもらいたいけれど、何科を受診すればいいのか分からない場合は?

保健管理室(※)や分室の健康相談、診察室・こころの診療室での病院案内・相談を利用してください。保健師や医師による病院紹介もしているので、きっと役に立つ情報をもらえると思います。

(※)保健管理室の健康相談について、詳しくはこちらから

――一人暮らしで栄養が取れているか不安で、体重の増減も気になるときは?

保健管理室および所沢分室の栄養相談(※)の利用をおすすめします。管理栄養士から栄養面の適切なアドバイスを聞くことができます。原則予約制です。

(※)保健管理室:毎週水曜日、所沢分室:毎週月曜日

――健康診断証明書が欲しいときは?

(※)自動証明書発行機について詳しくは、こちらから

当該年度の学生定期健康診断を受けていれば、自動証明書発行機(※)にて入手できます(手数料1部300円)。ただし、英文の証明書や指定の項目・様式がある健康診断書が必要なときは保健管理室での発行になるので、どのようなものが必要か事前に提出先に確認してください。分からないことがあれば保健管理室で相談も受け付けています。なお、過年度の健康診断証明書の発行や、校友(卒業生)への発行はできません。

『早稲田ウィークリー』レポーター・長谷川さん

早稲田大学に通い4年目ですが、これまで分室を含め、保健センターを利用したことはありませんでした。今回の取材を通じて、保健センターが多種多様なサービスを提供し、私たちが安心安全に学生生活を送れるようサポートしてくれていることが分かりました。キャンパス内でのけがや、健康上の悩みを抱えることがあるかもしれません。そんな万が一に備える第一歩として、保健センターについて知ることが大切だと感じました。

取材・文:上田朱莉
撮影:小野奈那子

分室一覧

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【次回特集予告】10月31日(月)公開「学園祭特集」

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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