一球一球の心理戦が女子野球の魅力
「早稲田大学女子軟式野球部WASEBI」
幹事長 法学部 3年 髙橋 さくら(たかはし・さくら)

キャッチャーの筆者
「早稲田大学女子軟式野球部WASEBI」(以下、WASEBI)は、1995年に創設された学内唯一の女子軟式野球サークルです。活動は週4回、都内のグラウンドで行っています。
女子野球というと、「ソフトボールじゃないの?」「マネージャー?」とよく聞かれます。現在WASEBIのメンバーは、ソフトボールや野球経験者は7名ほどで初心者も多く、高校ではバスケやサッカー、合唱や茶道をやっていた人も。女子野球は、道具は男子と同じですが、グラウンドは男子の規格よりもやや小さめで、試合時間はその試合にもよりますが、7イニングまで(男子は9イニングまで)ということが多いです。

試合前の円陣では、いつも主将から掛け声を掛けます。主将「さあ行こう」、選手A「1番絆が深いのは?」、全員「WASEBI!」、選手B「歴史を変えるのは?」、全員「WASEBI!」、選手C「今日〇〇(相手のチーム名)に勝つのは?」、全員「WASEBI!」、主将「絶対勝つぞ!」、全員「おー!」
「野球=男子」というイメージは強いと思いますが、女子野球には男子野球とは違った魅力がたくさんあります。その一つが、戦術。女子野球には、バッターがのけ反るような剛速球を投げるピッチャーや、柵越えのホームランを打つようなバッターはほとんどいません。そこをカバーするのが戦術なのです。どうやってランナーを進めるか、バッターを抑えるか、一球一球の心理戦が繰り広げられます。私はキャッチャーとして、守備のサインやピッチャーへの配球のサインを出しますが、バッターとの駆け引きはとても痺(しび)れますし、采配がはまって打者を打ち取ったときの喜びは言い表せません。
現在WASEBIは、大学女子軟式野球で4度の優勝経験がある小花利文監督の下、夏に富山県で行われる全日本大学女子野球選手権大会での優勝を目標に、野球を楽しみながらも真剣に、全力で練習に励んでいます。

関東大学女子軟式野球連盟に所属するチームで行われる、2021年度秋季リーグで優勝した際の記念写真。2022年度春季リーグでも優勝し、秋・春と連覇を達成することができました
平時は春・夏の合宿、卒業生との交流戦、忘年会、追いコンなどさまざまなイベントがある他、監督の運営する社会人チームとの交流や、清掃活動などの地域貢献、プロ野球チームの本拠地である横浜スタジアムや、さらには横須賀米軍基地といった普段は入ることができないような場所でも試合を行っています。このように幅広い活動ができることもWASEBIの魅力です。
写真左:横浜スタジアムで試合をした時
写真右:卒業生との交流戦。幅広い年代の方が参加してくださいます
WASEBIでは、選手だけでなく、マネージャーやコーチも(マネージャー、コーチは性別問わず)、学年問わず絶賛募集中です。初心者も経験者も、少しでも興味のある方はお気軽にいつでもご連絡ください。

好きな球団のユニフォームを着て練習する“推し球団デー”があります
【公認サークル情報】
◆サークル名:女子軟式野球部WASEBI
◆団体区分:同好会
◆サークル創設年:1995年
◆ジャンル:野球
◆活動日時(平時の場合):週4回(平日は9時~11時、土日は時間不定・4時間程度)
◆構成人数:30名
◆活動場所(平時の場合):都内グラウンド
◆Webサイト:http://wasebi.web.fc2.com/
◆Twitter:@wasebi2014
◆Instagram:@wasebi